2017年 CIMBクラシック

松山英樹は爆発できず「残念でした」 今季初戦は5位で終戦

2017/10/15 17:51
最後は笑顔でホールアウト。同組のアニルバン・ラヒリとがっちり握手をする松山英樹

◇米国男子◇CIMBクラシック 最終日(15日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇7005yd(パー72)

6打差を追って出た松山英樹は、3バーディ、2ボギーの「71」と1つ伸ばすに留まって、首位と8打差の5位フィニッシュ。それでも、最終18番(パー5)は大観衆の前でバーディを奪って締めて、笑顔でギャラリーに手を挙げた。

序盤から伸ばしたかった最終日。「それは仕方ない」と言うものの、出鼻をくじかれるスタートだった。この日最初のティショットは、スイングをカメラのシャッター音に邪魔されて左ラフへ。続く2番もグリーン手前からのバンカーショットを、地元カメラマンにダウンスイング途中でシャッターを切られて3mショートした。

なんとかパーで2ホールを切り抜けたが、続く3番(パー5)は2打でグリーンをとらえながら、下り傾斜の途中で球が止まってしまい3パット。4番(パー3)で3mを沈めて、ようやくこの日最初のバーディとした。

だが、続く5番(パー5)から6ホールはパーが並んだ。「5番で獲れるかなと思ったら獲れなかった。6番、7番もなかなかうまくいかなかった」と、中盤はもどかしい展開が続く。11番(パー3)でこの日2つ目のバーディが来たものの、続く12番、13番と連続ボギー。「バーディを獲ったあと、すぐにミスをしてしまった。もったいなかった」と波に乗りきれなかったことを悔しがった。

首位から出たパット・ペレスが着実にスコアを伸ばし、優勝の可能性は1ホールごとにしぼんでいった。後半はショットも散りはじめ、「ごまかしが利かない部分がある。残念でした」と肩を落とす。良かったショットは「ゼロですね」と口をつぐんだ。

次週は日本へ戻り、体調回復を優先しながら準備をする。2週間後には、ディフェンディングチャンピオンとして迎える「WGC HSBCチャンピオンズ(中国・上海)」が待っている。今週、本人の満足度は限りなく低かったが、結果は5位。万全の状態に戻れば、おのずと成績はついてくるはずだ。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)

バーディパットがカップをなめる・・・。今週何度も見たシーン
最終18番でバンカーショットを放つ松山英樹

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