松山英樹は炎天下で最終調整 いざ、新シーズン開幕へ
◇米国男子◇CIMBクラシック 事前情報(11日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇7005yd(パー72)
自身にとって2017-18シーズン初戦となる「CIMBクラシック」開幕を翌日に控え、この日は7時30分からのプロアマ戦に参加した松山英樹。早朝はまだ、雲に覆われた太陽はその威力を隠していたが、昼前には頭上からギラギラと強い熱線を照射。真っ白なタオルであふれる汗を拭きながらの18ホールとなった。
きのうは3本の1Wをバッグに入れていた松山だが、この日はエースの『キャロウェイゴルフ グレート ビッグバーサ』1本のみ。途中、ソール中央にあるウェイト(スライド式のペリメーターウェイトではないもの)を6gから7gへと変更するなど、最終調整は繊細なチューニングへと移行してきた。
ウェイト変更後は1Wで好ショットを見せていたが、アイアンショットは想定よりもショートすることが多く、アプローチでもまだ“らしくない”ミスが散見された。劇的な改善は見られない体調と、1週間以上「クラブも触らなかった」というブランクは、本人の言う通り、“日曜日に向けてどこまで状態を上げていけるか?”という状況を生んでいる。
コースは細かな修正はあるものの、ほぼ去年から変わりはない。だが、松山は「最近、曲がり幅が大きいので、早めにこの狭さに対応しないといけない」と警戒する。
ラウンド中は自虐的に「アプローチが酷すぎる」とこぼしていただけに、ホールアウト後はみっちりと1時間以上ショートゲームで汗を流した。その後に移動したドライビングレンジでは、1Wショット直後に左手首を気にする素振りを見せて20分ほどで切り上げ、最後はパッティンググリーンでストロークを確認して終えた。
決して万全とはいえない状態だが、それでも持てる武器で最善を尽くすのが松山のスタイルだ。開幕前日となり、少しずつ試合モードも高まっている。本人に体調を聞いても「どうなんですかね?」と明確な回答はなかったが、ネガティブな言葉を発することはなかった。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)