2017年 ザ・プレジデンツカップ

2人のヒデキ!松井秀喜さんが初対面の松山英樹にエール

2017/10/02 09:11
松井秀喜さんと松山英樹はザ・プレジデンツカップの会場で初めてあいさつを交わした

◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 最終日(1日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)

メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍した元プロ野球選手、松井秀喜さんが1日(日)、ニュージャージー州で行われた男子ゴルフの対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」の会場を訪れた。多くの地元ファンから歓迎を受け、テレビ局の取材で松山英樹のプレーを追った。

2012年に現役を引退した松井さんは、現在ニューヨークに在住。この日、米国で初めてプロゴルフの競技を生視察した。ジャスティン・トーマスとのシングルマッチの直前、松山と初めてあいさつを交わした。通常のツアー以上の熱気に包まれた1番ティグラウンド脇に立つと、「野球選手はあそこまで近くで(ファンに)見られることはないですからね。ちょっと経験してみないと分からない。彼はトップなんでそんなことは考えもしないでしょうけど、私なら地面を打っていますね」と驚いた。

マッチは松山が出だしで先行されながら、中盤に逆転し3&1で勝利。「僕はあくまでもゴルフは素人なんで、詳しいことは聞かないでください」と前置きしながら、「世界のトップのプレーヤーのそういうオーラ、雰囲気がありました。またきょうはすばらしいプレーだったんじゃないかなと思います。相手のリードから巻き返していくところが印象的でした」と話した。

2003年に巨人からヤンキースに移籍後、09年にはワールドシリーズを制覇しMVPにも選ばれた松井さん。姿に気づいたファンからは「マツヤマ!」に負けじと、「マツイ!」の声援も多く、終始「ヒデキ!」の声がこだました。「近くでヒデキって呼ばれると…『おれじゃないよね?』と思ったりして。下手に(自分への声援だと思って)手なんか振ってね、『お前じゃねえよ!』とか言われたらイヤなんで…その辺は気をつけました」と笑った。

ニューヨークのヒーローは「僕は世界で活躍していないんで。ただ、彼(松山)はトップなので、同じ日本人として、ファン心理としてただ応援したくなる。自分とかぶらせるものはまったくない。本当にすごい、としか(言葉が)出てこない」と、ただただ謙虚。「このまま世界で走り続けてほしい、それだけです。スポーツ選手は体調管理が大変ですから、気をつけていただきたいなと思います」とエールを送った。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)

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