2017年 全米オープン

「全米オープン」37年ぶりの2位 現場の目撃者たちは何を感じた?

2017/06/20 07:15
土曜日のホールアウト後、練習場の松山に歩み寄って気分転換を狙ったように明るく振る舞っていたのが印象的だった青木会長

◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 最終日(18日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7721yd(パー72)

松山英樹がメジャー日本人最高位に並ぶ2位となった「全米オープン」。会場となったエリンヒルズでその現場を目撃した人たちは、何を感じたのだろう?

テレビ解説者として18ホールに帯同した青木功・日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長は「良いゴルフをした。15番のボギーの後に、すぐ16番でバーディを獲れた。ああいうゲームをできるようになっただけ、いままで以上にゴルフが大きくなった。もともと、英樹がいいのはアプローチとパッティング。それが全部ミックスすれば、こういうスコアになるっていうこと。こういうのが一生に何回あるか分からないけど、最初の1回でしょう」という。

1980年にジャック・ニクラスとの「バルタスロールの死闘」の果てに2位となった青木は「そんなに古い話だけど話題になるっていうことは、俺もやったんだなって思う。これが、松山に継承されていくのかなと。松山が継いでいってくれればいい。これくらいのチャンスはいくらでもある」と、世界の檜舞台で歴史を作っていく役割に期待した。

谷原秀人のキャディとして2日間を戦ったが、最終日はロープ際で松山組を観戦した谷口拓也

今週、谷原秀人のキャディとして来ていた谷口拓也は、最終日は松山組について歩いた。「練習ラウンドを一緒にしたけど、予想されるピンポジションに対してスピンコントロールも考えて入念にチェックしていた。飛距離は引けをとらないし、最後は緊張がある中で(18番の3打目アプローチの)タッチを合わせてくるのは、やっぱり世界4位。驚いたのはアプローチの精度です。近いうちに世界1位になると思う」と、同じプロゴルファーとして、世界の頂点に近づく松山に舌を巻いた。

米ツアーフル参戦初年度の2014年1月から、専属で松山のフィジカル面を支える飯田光輝トレーナーは「練習ラウンドではいろいろあったけど、試合に入ってから痛いところはなかったので、間に合って良かった。やっと痛みがない状態で戦えたので、これを継続しつつ、さらに飛距離アップやスタミナなどを考えていきたい」とする。

拠点のあるフロリダで過ごした前週は、雨にたたられて練習もままならなかった。松山はそれがプラスに働いたことはないと否定したが、飯田氏は「僕にとっては神様が休めと言ってくれているみたいだなと。良いリズムで休憩もトレーニングも練習も、全部がまんべんなくできた」と恵みの雨となったことを喜んだ。「でも、メジャーで勝つことを目標にしているので、これでうれしいかと言われたらうれしくないし、自己ベストの2位になったかもしれないけど、まだもう1つ上があるので頑張りたい」と、頂点に向けて気持ちを新たにしていた。(ウィスコンシン州エリン/今岡涼太)

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