米国男子ツアー

7年前のリベンジ 池田勇太は再び伝統のコロニアルへ

2017/05/25 07:18
練習場で打ち込む池田勇太。実はプレー中のサングラスにも挑戦中。「オレがかけると、悪い人に見えちゃって…」

◇米国男子◇ディーン&デルーカ招待 事前情報(24日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7209yd(パー70)

7年前の戦いぶりは「ほとんど覚えていない」と苦笑いする。米ツアーにスポット参戦中の池田勇太は今週、25日(木)開幕の「ディーン&デルーカ招待」に2010年以来の出場を果たす。開幕2日前までにコースチェックを終え、プロアマ戦が行われた24日(水)は午前中からコース内の練習場で4時間以上にわたって最終調整した。

22位で終えた「ザ・プレーヤーズ選手権」の後、日本に一時帰国して再渡米。次週「ザ・メモリアルトーナメント」への参戦も決まり、6月15日(木)に始まる「全米オープン」までの1カ月の遠征となる。「プレーヤーズは最終日にうまくいかない部分もあったけれど、それなりにプレーできたと思う」と、手応えも感じながらテキサスに乗り込んだ。

メジャー通算9勝のグランドスラマー、1997年に死去したベン・ホーガンが居を構えたフォートワース。コンパクトな作りの18ホールで前回は予選落ちしたが、ショットの正確性でゲームを作る池田の持ち味を生かせる場所でもある。「ドッグレッグも多く、ティグラウンドの前の木が気になるのもコロニアルの特徴。どのクラブで打つのか、ティグラウンドのどこに立つのかと注意を払いたい。“ここに打っていく”と目標を作っていければいい」

警戒したのはバミューダ芝のラフ。練習ラウンドでは特にグリーン周りからのウェッジショットに考えを巡らせる様子も見られた。「“ねちっこい”ラフで、ボールが埋まることも多いが、ウェッジも抜けやすいので、自信を持って距離感を出せるかがキー」という。

一方でコロニアルCCは、温暖なテキサスでは育成が難しいとされているベント芝のグリーンを、早い段階で採用したコースとして知られている。「表面が(多くの選手がプレーをした後だと)荒れやすい。ショートパットに影響がある」。ショットの状態は「悪くない」だけに、ショートゲームが結果を左右しそうだ。

「4日間アンダーパーで回れれば良い。どちらかと言うと、アウトでしっかり切り抜けて、インで稼ぐ流れになる」というのは「ザ・プレーヤーズ選手権」と同じリズムのつくり方。予選ラウンドは23歳のブライソン・デシャンボー、1カ月前にプロ転向したばかりの20歳のカーティス・ラック(オーストラリア)といった若手を引き連れてプレーする。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)