22位に涙をこらえる池田勇太 課題は「決断力と判断力」
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 最終日(14日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)
2アンダー16位から出た池田勇太は5バーディ、3ボギー2ダブルボギーと出入りの激しいスコアカードを作り、「74」で通算イーブンパーの22位タイで終えた。初出場の第5のメジャーで健闘したが、悔しさをあらわにした。
西日を浴びた最終18番、6Iでの第2打をピンそば1mにつけるスーパーショットでバーディフィニッシュ。上々の締めくくりにも、池田はホールアウト後に涙をこらえていた。「上がりとしては良かったけれど、それだけかなと思う。手応えは自分自身も感じましたけど、“まだまだ”っていうのも感じました」
前日3日までとは真逆、北東からの風が吹いた。「予想だにしない部分があった。練習ラウンドで1回この風を経験して、難しいと感じていた」。右サイドのバンカーからグリーン奥のバンカーに突っ込んだ4番でダブルボギーが先行。その後もボギーとバーディが入れ替わる展開となった。
左ラフからの2打目をピンそば1mにつけた14番をバーディとし、通算1アンダーとした直後の15番。ティショットを左の林に曲げ、レイアップ後の3打目はピンに近いサイドの左バンカーに入れて再びダブルボギーをたたいた。ティショットのフェアウェイキープ率は70%超えただけに、2打目以降の戦略に課題を感じてやまない。
「風の中でランディングポイントを考えて打っていかないと。一緒に回ったブルックス・ケプカと(の力の差)は結果に出ている。自分が上に行けない理由」。バンカーからのショットはこの日、8回に上った。硬いグリーンでボールを止めるため、ファーストバウンドのポジションを選んでいく重要性。「最終的には決断力、判断力。こういう難しいコンディションだからこそ迅速な対応をしないといけない」と唇をかんだ。
初出場でのまずまずのフィニッシュにも、ホールアウト直後の満足感はまだ少ない。「4日間戦えたことは自分にとってプラスになる。少しでも自信を持って次の試合に進みたい」。2週後からの連戦「ディーン&デルーカ招待」(テキサス州コロニアルCC)、「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州ミュアフィールドビレッジ)に照準を合わせた。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)