1W、アプローチのミス止まらず…石川遼は今季ワースト「82」
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 最終日(23日)◇TPCサンアントニオ AT&Tオークス(テキサス州)◇7435yd(パー72)
石川遼は今季ワーストの「82」と大きく崩れ、通算10オーバーの72位で終えた。ティショットが安定感を欠いた上、アプローチのミスも続いて3つのダブルボギー、トリプルボギー1つを喫した。「悔しさはあるけど、ショットの精度の問題なので練習ですね」と気丈に話した。
1Wで攻め抜くと決意した今週。4戦ぶりに決勝ラウンドに進んだが、最後は耐え切れなかった。
両サイドのサボテンや木々、グリーン周りの深いバンカーが選手の行く手を遮る難コース。最終日のフェアウェイキープ率は4日間で最低の21.43%となり「やっぱり(ティ)ショットが乱れると、こういうスコアになってしまう」。
前日までの3日間平均のフェアウェイキープ率も33.33%と安定しなかったが、この日はリカバリーの難しい位置で2打目を打つことが多かった。さらに前日までパーを拾う粘り強さを見せたウェッジでのミスも多く出た。
インから出ると3つ落として迎えた15番(パー4/464yd)。ティショットは大きく右に出て、ラフに入れた。フェアウェイに戻したが、3打目でグリーン右のラフに入れると7ydのアプローチをミス。1m先のカラーで止まり、2つ目のダブルボギーを喫した。
後半5番(パー4/342yd)では、ティショットを左のネイティブエリアに入れた。アンプレヤブルとし、3パットでトリプルボギーを喫した。ティショットを右のブッシュに入れた8番(パー5/604yd)は、3打目から左のブッシュを渡り歩いて3つ目のダブルボギーをたたいた。
右に出る球を多発した4日間。原因は、修正段階にあるスイングフォームという。「前はアウトサイドから体が開いて入ってきてまっすぐ飛ばしていた感じ。今は体を閉じてダウンスイングでの打ち方だけど、(前の)感触が残っている。今のスイングで少しでも(体が)浮いたりすると右に出てしまっている」。
やるべきことは明確だ。1Wで攻める決意は変わらない。あとはひたすら打ち込んで体に覚えさせる。「良いショットの感触もあったけど先は長い。まだまだ練習が足りていないと思う」。次戦となる2週間後の「ウェルズファーゴ選手権」に向けて自分にムチを打つ。(テキサス州サンアントニオ/林洋平)