2017年 マスターズ

靴投げつけに木登り、オーガスタは嫌い?…マスターズ覇者ガルシアのお騒がせ事件簿

2017/04/10 18:06
感情を素直に表現するのは、やっぱり子ども?

◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

かつて、神の子と呼ばれ、タイガー・ウッズの後継者のひとりとして注目されたセルヒオ・ガルシア(スペイン)が2017年「マスターズ」でメジャー初勝利を飾った。欧米ツアーで20勝以上をマークし、37歳で迎えたメジャー出場74試合目での初勝利までには、様々な事件もぼっ発。記録より記憶に残るプレーヤーの名シーンを振り返ろう。

■ シューズ投げつけ事件

1999年10月の「世界マッチプレー選手権」。レティーフ・グーセン(南アフリカ)との対戦中、右足が滑ってミスショット。右のシューズを投げ捨て、スポンサーのボードにぶつけた。自身のマネジャーが慌てて投げ返してきたが、今度は蹴り返し、危うく競技委員に当たりそうになる。ちなみにガルシアはレアル・マドリードの大ファン。

■ ワッグルにギャラリーの野次

2002年6月「全米オープン」。当時、スイングに入る前のワッグル、グリップを何度も握り直す動作が多かったガルシア。ギャラリーから「早くボールを打てよ!」と野次が飛ぶ。注目を集めた存在だっただけに、スイングへの考察、批判も多かったが、「完璧なスイングより、自分が打ちやすいスイングの方がいいに決まっている」と反論した。

■ 「僕だけ運がなかった」発言

2007年7月の「全英オープン」でパドレイグ・ハリントン(アイルランド)に逆転負け。試合後の記者会見で敗因を問われ「僕だけが運に見放されてしまっていた」と発言し、相手への配慮がないと批判を浴びる。翌月の「全米プロゴルフ選手権」開幕前の会見でも「感情的だったけど、正直に自分の気持ちを話したつもり」と主張を曲げなかった。

■ 「オーガスタは嫌い」発言

2009年の「マスターズ」最終日に「74」とスコアを落とし、25位から38位に順位を下げた。ホールアウト後のインタビューで、オーガスタナショナルGCのコースの印象を聞かれ「正直に言うと、好きではない。フェアじゃない。トリッキーすぎる」と批判した。

■ 木登りショット

2013年3月「アーノルド・パーマー招待」最終日。ベイヒルクラブ&ロッジの10番で、第1打が木の幹が分かれた「谷間」に挟まった。アンプレヤブル宣言かと思われたが、木をよじ登ってそのままショット。アイアンで背中方面に打ち出し、事なきを得た。

■ タイガー・ウッズに差別的発言

2013年5月「ザ・プレーヤーズ選手権」。同組で回ったタイガー・ウッズに対し、後日「同伴競技者への配慮が足りない」と批判。その後、メディアに「ウッズと食事をするか?」と問われ「毎晩フライドチキン(アフリカ系アメリカ人を侮蔑するフレーズとしてとらえられることがある)をごちそうする」とジョーク交じりに述べた。人種差別的発言とされて、後日釈明。ウッズにも謝罪した。なお、マスターズ制覇の直後にウッズは自身のツィッターで「おめでとうガルシア、勝ち取ったな」と賛辞を送った。

■ パターへし曲げ事件

2016年9月の「BMW選手権」3日目。6位で出たが、前半からスコアを落とす展開にイライラが爆発。12番グリーンで4.5mのバーディパットを外すと、パターをキャディバッグにヘッドから押しつけ、シャフトを「く」の字に曲げた。その後のホールは、ウェッジなどほかのクラブでパッティングを余儀なくされた。

パターを破壊し、他のクラブでグリーン上を戦った事件も(Scott Halleran/Getty Images)

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