2017年 マスターズ

英雄セベの誕生日に…“神の子”ガルシア、37歳でのメジャー初V

2017/04/10 10:42
74試合目のメジャーで初勝利。“神の子”ガルシアが37歳にしてマスターズを初制覇した

◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)

どれほどの思いがこもったガッツポーズだったのか。セルヒオ・ガルシア(スペイン)がついにメジャータイトルを獲得した。首位で並んで出たジャスティン・ローズ(イングランド)とともに「69」で回り、通算9アンダーでプレーオフに突入。1ホール目でバーディを決め、かつて“神の子”と呼ばれた男は37歳にして、悲願を成就させた。

またか…世界中のゴルフファンがそう思ったかもしれない。ガルシアはこの日、3番までに2バーディを奪ってローズを2打リードしながら、8番(パー5)を終えて通算7アンダーで並ばれた。10番からの2連続ボギーで、今度は2ストロークを追う立場に後退した。

これまで何度も見た悪夢の始まりは、ドラマティックなショーの幕開けだった。「いままでのメジャーの日曜日で一番落ち着いていた。ボギーが並んでもポジティブなままだった。ホールはまだ残っている、いけるはずだと思ったんだ」。13番(パー5)、第1打を左の林に曲げてアンプレヤブルとしたガルシアは、4オンから2mを沈めてパーを拾った。2打目をピンそば2mにつけた14番でバーディを奪うと、15番(パー5)では8Iで2オンから、5mを最後のひと転がりでカップに沈めてイーグル。「今までで最高の8Iのショットだった。パットは今週のベストパットだった」という1打が続き、再び首位タイに持ち込んだ。

ローズは16番(パー3)をバーディとした後、第2打をバンカーに入れた17番でボギー。土壇場で追いついたガルシアは、この日2度目の18番、プレーオフの1ホール目で3.5mのバーディパットを沈め、何度も、何度も雄叫びを上げた。

ジュニア時代から欧州ツアーで活躍し、“神の子”として当時タイガー・ウッズのライバル、後継者として期待されたガルシア。1999年、19歳でローアマチュアに輝いた「マスターズ」直後に、プロ転向し欧米で20勝以上を挙げながら、メジャータイトルに恵まれなかった。

メジャー出場は今大会で実に74試合目。2011年5月に死去した欧州の伝説的選手、セベ・バレステロス、99年に一緒に表彰式に出席したホセ・マリア・オラサバルに続くスペイン勢3人目のマスターズチャンピオンに輝いた。

4月9日は故バレステロスの60回目となるはずだった誕生日。「60歳のバースデーに、彼とオラサバル、2人の僕のアイドルの仲間入りができるなんて最高だ」。長い、長い道のりを経て、感慨にふけった。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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