「後半のボギーがバカ」池田勇太はカットラインに1打足りず
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72)
2オーバーの26位から出た池田勇太は2バーディ、7ボギーの「77」と崩れ、通算7オーバーとしてカットラインに1打届かず予選落ちした。後半の5ボギー(1バーディ)が響き、2011年以来6年ぶりの「マスターズ」は悔しさが残った。
オーガスタは連日の強風。同組で初日7アンダーのロケットスタートを切ったチャーリー・ホフマンが苦しむのをよそに、池田は忍耐強くプレーした。1番、2番(パー5)といずれも1m強のバーディパットを外して2連続パー。4番、6番と前半2つのパー3でボギーをたたいたが、折り返しの9番で、フォローの風で距離感がつかみにくい打ち上げの第2打をピン奥3mにつけて、最初のバーディを決めた。
ハーフターン時点で3オーバー。上位も望めるポジションで迎えたバックナインで、突如後退を始めた。「前半はちゃんと耐えていた。後半のボギーがバカだったなと思います」。第2打でグリーンを大きくショートさせた10番から3連続ボギー。13番(パー5)をバーディとした後、ショートゲームに精度を欠いて14番から2連続ボギーで決勝ラウンド進出圏外に滑り落ちた。
前回出場した2011年大会とは一変した、強風がやまない状況で2日間が終わった。「こればっかりは何とも言えないが、こういうコンディションですし。多少の運の差もあるかもしれないが、最終的には自分の技術だと思います。世界のトップ選手が集まっている大会ですから。風だけではなく、オーガスタを攻略できてない」
2012年大会のベ・サンムン(韓国)以来、実に5年ぶりとなる前年の日本ツアー賞金王の決勝ラウンド進出は、あと一歩のところで潰えた。「いつもここに来たいという気持ちはあります。コンスタントにマスターズに出続けるのも目標だと思いました」。来て分かる、プレーして肌で感じる“世界”との距離。オーガスタは、来年も挑戦者を待っている。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)