2017年 ザ・ホンダクラシック

石川遼は4バーディから4ボギー 終盤の失速「非常に悔しい」

2017/02/25 10:06
ナイスショットも多かった2日目。週末が楽しみだ

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 2日目(24日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇7140yd(パー70)

目標の4バーディを奪った後、上がり6ホールで4ボギー。終盤の失速で2日続けて「70」とし、一瞬上位も見えかけながらカットライン上での予選通過となった石川遼は「非常に悔しい」と、かすかにいら立ちながら振り返った。

前半は切れ味鋭いショットを連発した。スタートホールの10番で2.5mを沈めてバーディとすると、ベア・トラップの15番(179yd)、17番(190yd)と難度の高い2つのパー3でも、バーディこそ奪えなかったものの、ピンにからむショットを披露。折り返した3番までに、危なげなく4バーディを積み上げた。

初ボギーとなった4番も、縦幅の狭いグリーン左手前に切られたピンに対し、やや広いピン右奧を狙って残り142ydをPWで「完璧なショット」を放ったはずだった。だが、150yd近くキャリーが出て、右奧にこぼしてしまう。気温の低かった前週までの西海岸から、この日は27度近くまで上がったフロリダの気候が体の動きに影響したのか、「そこまで飛ぶイメージはなかった」と、自身も戸惑う飛距離だった。

その後は、左サイドにハザードのある6番で1Wが右へと逃げ、9番も同様に左の池を避けるように3Wのティショットは大きく右へと飛び出した。1つのボギーをきっかけに、上がり6ホールで4ボギーを献上したが、「技術的なものが100%」と、石川は精神的な問題を否定した。

「これがいまの状態だと思うし、そこに打てる技術がないということ。そんな簡単にうまくいかないかなというのはある」

それでも「良いゴルフをすれば4バーディを獲れると分かった。コントロールできているショットが非常に多かったし、明日もそれを増やしていければ良いと思う」と、確実な手応えもある。

「非常に挑戦しがいのあるコース。まだまだ上も詰まっているし、がんばりたい」。3戦ぶりに進出した決勝ラウンドで、さらなる高みを目指す。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/今岡涼太)

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