石川遼はショットで見せ場 終盤3バーディで巻き返す
◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 初日(23日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇7140yd(パー70)
一時は2オーバーまで落ちたスコアを、終盤14番からの5ホールで3バーディ(1ボギー)を奪って巻き返し、イーブンパーでホールアウト。大会初日を63位で終えた石川遼は、「スコアよりも内容はいい。しっかりゴルフが出来ている」と、手応えを口にした。
前半は9ホール中8ホールでパーオンに成功したが、チャンスを決めきれずに9つのパーを並べて折り返した。直後の10番(508yd/パー4)、11番(450yd/パー4)で連続ボギー。それでも、「(この2ホールが)難しいホールだということは大前提として分かっていた。簡単なホールで連続ボギーにしたのとはちょっと違う」と、距離が長く、加えてアゲンストの風が吹いた2ホールで負った傷も、動揺せずに受け止めた。
流れが変わったのは14番。1Wショットを右ラフに曲げ、グリーンエッジまでは残り170yd。「ライが悪かったし、グリーンまで届くとは思っていなかった」という状況で4Iを振り抜くと、グリーン面をキャッチした球は、傾斜を転がって右奧に切られたピンの左3mへピタリ。「もうあれは、ほぼラッキー」と笑ったが、グリーン奧のスタンドに陣取ったギャラリーの歓声にキャップを取って応えると、きっちりとこれを沈めてこの日の初バーディとした。
続く15番(179yd/パー3)は、7Iで右1.5mにつけて連続バーディ。16番は3Wのティショットを右サイドのバンカーに入れてボギーとしたが、最終18番は残り247ydからUTで見事2オン。3mのイーグルパットは外したものの、タップインバーディで締めくくった。
目標とした4バーディには1つ足りない3バーディ。逆に、2つに抑えたかったボギーは1つ多い3つを叩いた。「でも、惜しいかな、もう少しかな、という感じはする」と、及第点に近い内容にゆっくりと頷いた。「全体的にスイングはコントロールできている感じがする。これを4日間できないと意味がないので、それを目指して頑張りたい」。まだ1ラウンドが終わっただけ。集中力を保ったまま2日目に突入する。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/今岡涼太)