世界ランク1位奪取なるか ダスティン・ジョンソンが首位で最終日36ホールへ
◇米国男子◇ジェネシスオープン 3日目(19日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
ジェイソン・デイ(オーストラリア)に代わって、今週世界ランキング1位の座を奪う可能性があるのは同3位のダスティン・ジョンソンと5位の松山英樹だった。松山が通算6オーバーで今季初の予選落ちを喫した一方で、ジョンソンは順延続きの2ラウンドで続けて「66」をマークし、通算10アンダー。暫定首位で36ホールをプレーする最終日に臨む。
3日目に完了した第2ラウンドは持ち味のロングドライブよりも、むしろショートゲームが冴えわたった。前半5番からの10ホール連続パーはガマンの結晶。「6番は良いショットが打てたと思ったんだけど、スピンでグリーンの手前(エッジ)まで戻ってしまったところで、1.8mのパーパットを決められた。次の7番でも同じ距離を決めたんだ。あの2つは勢いを持続させるためにも本当に大きなパットだった」。中盤の踏ん張りを活かし、上がり4ホールで3バーディを決めて今季初勝利に大きく前進した。
大会は連日のサスペンデッドにより、この日の午後にようやく予選ラウンドを完了。ジョンソンら最終組は直後に開始された第3ラウンドをスタートできず、最終日に決勝2ラウンドをプレーする。「良いスタートを切ることができればいい。(1日)36ホールのプレーはうまくプレーができているときは望ましいもの。いま、僕はコントロールできているから、大きな問題じゃない」。通算12勝の中にこの大会のタイトルはないが、過去9回の出場で6回のトップ10入りという好相性も自信の根拠になっている。
婚約者のポーリナさんが第二子を妊娠中。昨年の「全米オープン」でメジャー初制覇を遂げ、心身ともに充実の時期。暫定53位のデイがトップ3を外し、ジョンソンが優勝すると初めて世界ランク1位に到達する。
「ランキング1位になれるかどうかは関係ない。まずは最終ラウンドで勝てるチャンスのあるポジションにいたい。もちろん世界一になりたいけれど、そのためにはまずこの試合に勝つ必要がある。ナンバーワンになったら最高だし、興奮する。でもそれは今週、最初に考えるべきことじゃない」。日曜日の長丁場の先に、世界の頂が見える。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)