“おはようバーディ”から後退 松山英樹は予選落ちの危機か
◇米国男子◇ジェネシスオープン 2日目(17日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
ラウンドの節目でこれほど内容が変わってしまうものなのか。前日第1ラウンドの未消化2ホールから再開した松山英樹は、3アンダー19位タイで迎えた直後の第2ラウンドで15ホールを終えてバーディなし、6ボギーと崩れて通算3オーバー。暫定100位タイに後退し、悪天候の影響で3ホールを翌日に持ち越した。
午前7時に再開した第1ラウンド。松山は17番(パー5)で3打目をピンそば1mに絡めて“おはようバーディ”。さらに18番でも2mのチャンスを活かし、前日の16番(パー3)から3連続バーディとして「68」でまとめてみせた。
30分あまりの小休止を経て迎えた第2ラウンドは、時間とともに天候が荒れた。そして、松山のゴルフも様変わりした。出だしの10番、右手前バンカーからの2打目はグリーンを越えて奥のバンカーにこぼしてボギー発進。15番では1Wショットを右サイドのフェアウェイバンカーに打ち込み、2つ目を叩いた。
6mのバーディパットから3パットさせた17番(パー5)から2連続ボギー。目まぐるしく向きが変わる風が瞬間的に強くなった18番の2打目では、フェアウェイから残り194ydの2打目で、奥のピンに対してグリーンに届かない珍しいミスに苛立ちを募らせた。
後半アウトはティショットが右にぶれ、2番から2連続ボギー。7番で第1打をフェアウェイに置いた直後の午後0時18分に、荒天順延を告げるホーンが響いた。まだ第2ラウンドを開始していない選手が60人おり、決勝ラウンド進出のボーダーラインは不透明だが、あす午前7時に再開予定の残り3ホールのプレーが状況を左右する。
競技委員のマーク・ラッセル氏は、気象予報士の観測等をもとに「これ以上プレーさせても良いことは何もない。ギャラリー、選手をここから退避させることが必要」と、順延の理由を説明した。「今朝はプレーができないかもしれないと思っていたが、午前中に5時間15分もプレーできたことは大きい」とし、日曜日に72ホールを完遂できるという予測を語ったが、松山は厳しいコンディションよりも、自身のショット、パットの出来にフラストレーションを溜めた様子。まずはあす早朝のプレーに全力を尽くすほかにない。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)