途切れた21R連続アンダーパー 松山英樹は今季初パープレー
◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン最終日(29日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd(パー72)
24位タイから出た松山英樹は3バーディ、3ボギーの「72」とスコアを伸ばせず、通算4アンダーのまま33位タイに順位を下げてフィニッシュした。ショットがまとまらず、パットともかみ合わない流れ。連覇がかかる次週「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」(TPCスコッツデール)へ向け「修正したい」と話した。
難関コースで、トップと5打差で迎えた日曜日。「コースに出てみないと状態が分からない」という松山自身も「上との差はあまり考えずにスコアを伸ばして、後半に面白い位置に入れたら…と思っていた」と淡い期待を持って臨んだラウンドは、フロントナインから苦しんだ。
出だし1番で1Wショットを左に曲げて、ボギー発進。その後2つバーディを決めたが、8番(パー3)で1mのバーディパットを外し、9番(パー5)ではグリーン右手前のラフからのアプローチを寄せきれずにパーとした。
「8番、9番で(バーディを)獲れなかったのは痛い。そのストレスがその後にもつながった」。1Wショットは続く10番でも左に曲がり、フェアウェイバンカーからの第2打はグリーンをオーバーさせてボギー。逆境を集中力に変えられなかった。
4日間のフェアウェイキープ率は53.6%、パーオン率も58.3%とショットが低調だった。「なんとなく、曲がっている理由は分からなくもないんですけどね…」という。「でも、それは練習場でうまくいっても意味がない。いまは“試合で曲がるスイング”をしているのかなと思う。良いショットは何回か出ているので、それを続けていける練習方法なりを考えていきたい」と冷静に先を見据えた。
ため息ばかりが漏れたが、昨年10月に開幕した2016-17年シーズンで、アンダーパーをマークできなかったのは、これが20ラウンド目にして初めてだった(昨季最終戦「ツアー選手権」第3ラウンドから21ラウンド連続アンダーパー)。最終18番(パー5)でバーディを決めて、オーバーパーは免れた。下りのバーディパットを沈め「最後も入らないのかなと思ったけれど…入ってくれて良かった」と安堵する。
2連覇を目指す次週へ向けたテンションは「それは試合になってから感じればいいこと。しっかり準備したい」と、落ち着いたもの。来るべきときの爆発を期してアリゾナへ向かう。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)