2017年 ファーマーズインシュランスオープン

松山英樹の信条「調子とスコアはつながらない」

2017/01/26 09:08
プロアマ戦で改修後のノースコースを回った松山英樹。パターはセンターシャフトのマレット型だった

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン事前情報(25日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース7698yd、ノースコース7258yd(ともにパー72)

2週前にハワイでの2連戦を終えた松山英樹はその後、米国本土に乗り込んだ。前週は西海岸エリアに滞在していたが、連日の悪天候で調整は思うように進まず「『優勝を狙います』と言うのはなかなか難しい」と自己評価する状態だ。

松山は23日(月)までにサウスコースのコースチェックを終え、開幕前日25日(水)は昨年11月に改修されたばかりのノースコースでプロアマ戦に参加した。グリーンはポアナからベントに芝種が変わり、広さも取られ、面が多くなった。「だいぶ印象が変わった。去年までのイメージはまったくなくしてプレーした方がいいかなと思う」という。

全選手が予選ラウンド2日間で回る2コースは、前日までの雨の影響が残る。ノースコースはこの日、4番ホールのフェアウェイを保護するため、パー4をパー3にする措置が取られた。それでいてグリーンは硬く「フェアウェイがこれだけ軟らかいので、違和感がある」と頭を悩ませる。その中でショットに納得がいかず、ラウンド中に決めた2つのイーグルも「たまたま」と意に介さなかった。

とはいえ、後半6番で会心の1Wショットを見せた直後「やっと(芯に)当たった…」と安堵する表情もあった。そして「(状態は)良くないですけど、調子がそのままスコアにつながるとは思っていないです」と言った。いずれもカットラインに1打届かず予選落ちした直近2年について問われても「あまり嫌いなコースではないんですけど。今年は落ちないように頑張ります」と淡々とかわす。

松山のバッグを担ぐのは後輩プロの早藤将太(中)。進藤大典キャディ(左)の体調に配慮した

予選ラウンド2日間は、ひとつ後ろの組が騒がしい。世界ランク1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)、3位のダスティン・ジョンソンに、今大会で1年5カ月ぶりにツアーに復帰するタイガー・ウッズが入った。最大の注目組だが、松山には優勝した昨年12月の「ヒーローワールドチャレンジ」がウッズの実戦カムバックの機会だったことから、「バハマのときに帰ってきた感じなんで、違和感はないです」と過度な興奮はない。

ウッド型のUT、センターシャフトのネオマレット型パターをバッグに入れたこの日の最終調整。エースキャディの進藤大典さんが体調不良のため、「ソニーオープンinハワイ」に続いて後輩プロの早藤将太が代役を務める。「(後ろは)スゴイ組なんで…ササッと回りたいと思います」とサラリと残し、練習場へと消えた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)

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