2017年 SBSトーナメントofチャンピオンズ

スピースも認める才能 トーマス「最高のショット」で松山を振り切る

2017/01/09 14:15
2017年の初戦を制したのはトーマス。松山を振り切った

◇米国男子◇SBSトーナメントofチャンピオンズ 最終日(8日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7452yd(パー73)

同じ最終組をプレーした松山英樹の猛追を振り切り、大会を制したのは通算22アンダーで終えた23歳のジャスティン・トーマス。この日のハイライトは、松山に1打差に詰め寄られて迎えた17番だった。残り213yd、8Iで放った2打目は「今週で最高のショットだった」とピン右1mに乗せ、リードを3打差に広げる会心のバーディ。昨年10月「CIMBクラシック」に続く今季2勝目を手にし、2位につけるフェデックスランクでは1位の松山にわずか36ポイント差に迫った。

ツアーでも指折りのパワーヒッターとして名を鳴らすが、中でもロングゲームへの評価が高い。17番で見せたスーパーショットもその一端だ。今季、残り200~225ydからピンまで寄せた平均飛距離25フィート(約7.6m)は全体7位をマーク。昨季も全体9位につけており、23歳の持ち味の1つとなっている。

元世界ランク1位のジョーダン・スピースも、同年代でジュニア当時から親交が深いトーマスの才能は認めるところだ。「以前よりも飛んでいるし、何よりもショートゲームが本当に素晴らしい。パー5や短いパー4では、バーディで当然といった感じなんだ」と称賛。スピースの言葉を裏付けるように、3日目の14番パー4(305yd)では1Wでピン手前6.5mに乗せ、イーグルとして混戦を一歩リードした。

初日、最終日と同組でプレーした松山も、「ジャスティンには欠点がない。飛距離は出るし、ショートゲームも、パットも上手い」と、オールラウンダーとして高く評価する。

トーマスは次週の「ソニーオープンinハワイ」にもエントリーしており、同じく出場するスピースは「来週も彼を打ち負かすことは難しそうだ」と警戒を深めた様子。好調なシーズンが続く松山にとっても、年間を通して手強いライバルの一人となりそうだ。(ハワイ州カパルア/塚田達也)

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