プロアマ戦で2イーグル! ウッズ復帰フィーバーの派手な幕開け
◇米国男子◇ヒーローワールドチャレンジ 事前(30日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)◇
USAトゥデイ、ニューヨークタイムズ、AP通信、米ゴルフダイジェスト誌、ゴルフチャンネル、ESPN・・・。米PGAツアーをカバーする名だたる新聞、雑誌、テレビメディアの記者たちを引き連れて、15カ月ぶりの復帰戦に挑むタイガー・ウッズがプロアマ戦に出場した。
この日はあくまでプロアマ戦だったが、ウッズが前半に3番、9番と2つのパー5でイーグルを奪うと、メジャー並みのスピードで速報記事がインターネットに出回った。ゴルフチャンネルは、ウッズが最後にメジャータイトルを獲得した2008年の「全米オープン」の映像を繰り返し放送。今大会に出場する他の選手たちには、お決まりのようにウッズ復帰についての質問が投げかけられ、PGAツアーの公式サイトをはじめ、各媒体はウッズ関連の記事で埋め尽くされている。
この日のラウンド中、ウッズがティショットを打つときに正面や後方のアングル(ロープ外)でカメラを構えていると、しばしば「そのポジションはダメだ」とスタッフに注意された。朝の練習場でキャディのジョー・ラカバに「クラブの写真撮らせてもらうことは可能か?」と尋ねると、「エージェントがそれはダメだと言っている」と断られた。
開催地がアメリカ国内ではなく、ギャラリーがほとんどいないため、会場全体の緊張感はそれほどではない。だが、最近ではあまり味わうことのなかった制約が今回の大会にはある。ちなみに、ウッズがこの日使用したドライバーは、ナイキ製ではなく、テーラーメイドのM2ドライバーだった。
プロアマ戦を終えたウッズは明日への心境を問われ、「集中する。準備は出来ている」と笑顔で応じた。ウッズの初日は現地時間12時ちょうどにパトリック・リードとともにティオフする。世界が注目するその時は、もう間もなくだ。(バハマ・アルバニー/今岡涼太)