2016年 ISPSハンダW杯ゴルフ

フォーサム形式 松山英樹&石川遼コンビが使うボールは?

2016/11/21 18:25
互いの愛用ボールを確かめあう石川と松山

◇国・地域別対抗戦◇ISPSハンダ ゴルフワールドカップ 事前情報(21日)◇キングストン・ヒースGC(オーストラリア)

どっちのボールを使うか、それが問題だ。日本代表の松山英樹石川遼は開幕3日前の21日(月)、メルボルン郊外の会場で18ホールの練習ラウンドを敢行。それぞれが自分のボールを使うコースチェックとともに、全4ラウンドのうち2ラウンドで採用されるフォーサム形式の予行演習を行なった。

ペアでひとつのボールを打ち合って18ホールのスコアを作るフォーサム方式は初日と3日目に行われる。その際に重要になるのが使用ボールの選択。松山と石川はそれぞれダンロップスポーツ製、キャロウェイ製を普段は使っており、判断を迫られる。

ホールごとにボールを交換できるダブルスは、ふたりとも過去に世界選抜の一員としての対抗戦の「ザ・プレジデンツカップ」で経験。松山はタイトリスト製を使うアダム・スコット(オーストラリア)とタッグを組んだ際、グリーンを狙うアイアンショットを打つプレーヤーに合わせてボールを替えた。

日本勢3度目の優勝を狙う同学年コンビは、今回はダンロップスポーツ製で統一して臨む可能性もありそうだ(それぞれのボールを使うフォアボールでは石川はキャロウェイ製を使用)。この日のフォアサム用の練習ではともに松山が愛用するダンロップ スリクソン Z-STAR XV ボールでプレー。松山が奇数ホール、石川が偶数ホールでティショットを担当。風速15m/sの強風が吹き荒れる中、2バーディ、2ボギーの「72」で回った。

石川遼はキャロウェイ製とダンロップスポーツ製のボールを打って感触を確かめていた

ふたりとも相棒の愛用ボールに微妙な感覚の違いを持っている。とくにアイアンショット、ウェッジでのアプローチに対応力を問われるが、石川も一昨年まで同ブランドのボールを使っていた経緯に加え「英樹の長所を活かすのが良い」という一つの作戦があるゆえだ。

直近4試合で3勝をマーク。世界ランキング6位にいる松山を、石川は「世界でいま一番強い男。松山英樹という選手はパートナーとしてこれ以上ない素晴らしい選手」と表現。コース上で遠慮をするつもりはないが、戦友の好調ぶりを見過ごしてはいられない。「交互に打つのはすごく難しいイメージはある。全力で残り2日調整したい」。大会前週から進めてきた準備。入念に細部まで考えを巡らせる。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)

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