難しくて長い開催コース 松山英樹は11ホールで練習ラウンド終了
2015-16年のフェデックスカッププレーオフシリーズ初戦「ザ・バークレイズ」は25日(木)に開幕する。松山英樹は2日前の23日(火)、会場のニューヨーク州ベスページ州立公園ブラックコースで初めてラウンドを行った。
18ホールの総距離は7468yd(パー71)。その数字以上に長く感じられる。ニューヨーク近郊コースを持ち回りで行われる同大会。2012年大会以来の開催となるベスページ・ブラックの難度を松山はさっそく体感した。
豪快に打ち下ろす1番を手始めに、アップダウンが連続する。フェアウェイの両サイドには粘り気が強く、深いラフ、フェスキューも待ち構える。グリーンは大きな段こそないものの、面積が小さく、巨大なバンカーが周辺に口を開けるホールばかり。ショットの精度が存分に問われる。
途中の9番ホール。左ドッグレッグのパー4(460yd)で、1Wでフェアウェイキープをした松山はセカンド地点で思わず嘆いた。「あのショットのあとなら、残りは120ydくらいでもいいんじゃ…?」。ピンまでの距離は179yd。7Iを握らされ、苦笑いした。
この日のラウンドでは、1Wは前週投入したダンロップスポーツのスリクソンZ765リミテッドモデルと、もともとのエースドライバーを併用。パターはスコッティ・キャメロンのベントネックのピン型モデルもテストしていた。前週の「ウィンダム選手権」で上位争いを演じた疲れもあってか、この日は11ホールを終えたところでラウンドを終え、コースを去った。
09年はルーカス・グローバーが優勝した「全米オープン」の舞台となり、19年には「全米プロゴルフ選手権」を控える世界屈指の難コース。この「ザ・バークレイズ」は前回12年に開催され、優勝スコアこそニック・ワトニーの通算10アンダーだったが、予選カットラインは1オーバーだった。
松山はあす24日(水)に行われるプロアマ戦で最終調整を施す。(ニューヨーク州ファミングデール/桂川洋一)