2016年 リオデジャネイロ五輪

日本勢は苦しい戦い メダル遠のく

2016/08/13 07:35
この日はアンダーパーで回った池田勇太。コースへの順応は高まってきている

世界34カ国・地域から集まった60選手によって争われているリオデジャネイロ五輪・男子ゴルフの2日目。池田勇太は4バーディ、2ボギーの「69」(パー71)とスコアを伸ばして、通算1オーバー37位に浮上。一方の片山晋呉は1バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「75」とスコアを崩し、通算7オーバーの58位へと後退した。

この日は午前7時52分と早い時間のスタートになった池田だが、中盤は冷たい雨風にさらされた。午後から晴れ上がった空を恨むことはできないが、今週ここまでは運に恵まれているとは言えなさそうだ。

それでも3番、4番と連続ボギーをたたいた後は、5番、6番で連続バーディ。さらに、強くなった雨にも負けず、コース内で最も難度が高い3ホール、11番(難度3位タイ)、12番(1位)、13番(2位)をすべて1パットのパーで切り抜けた。

終盤16番で4mを沈めてバーディとしたが、続く17番、18番では3mのチャンスを決められず、「1つ及ばなかった」と通算イーブンパーまで戻せなかったことを悔しがった。だが、パットのスコア貢献率は前日のマイナスから「2.589」と大きくプラスに転じるなど、コースへの順応は高まっているといえるだろう。

「まだ2つしか戻せていないので、またしっかりとアンダーパーで回るということだけ」と、池田は自身のやるべきことを明確にした。

一方の片山は「今日もダメでした。全体的に良いのと、悪いのとの差がひどすぎる」と淡々と振り返った。自身の手応えとは裏腹にスコアが伸びていかないことに、コースへの慣れが関係するかと聞かれると「それはあると思う。(同組で回った首位のマーカス・フレイザーは)こういうゴルフ場に慣れている。セカンドを乗せるところとか、全然違う」と舌を巻くばかりだった。

フレイザーは通算10アンダーまでスコアを伸ばし、日本勢のメダル獲得への希望は風前のともしびとなっている。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

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