カナダの空港でダッシュ!?池田勇太は波乱のリオ入り
ゴルフ日本代表の池田勇太が、リオデジャネイロ五輪の開会式翌日となった6日午前11時過ぎにブラジル・リオデジャネイロ空港に到着した。荷物も本人を含むチームの面々もみんな無事。だが「もう死にそう」と、池田は波乱の道中を振り返った。
米国ニュージャージー州にあるニューアーク空港から5日午後6時25分に出発するはずだったが、午後3時過ぎに空港に着いてみると、なんとこの便がキャンセルになっていた。さらに、ビジネスクラスを取っていた池田だが、次の便は“満席で乗れない”と断られたという。
ニューアークからカナダ・トロントで乗り換えて、リオデジャネイロに入る予定。次の便に乗れなければ、乗り継ぎ便にも間に合わず、いつリオに入れるか予測もつかない。「空港で3~4時間もめて、ようやく乗れた」となんとかこの便に乗り込んだが、今度はなかなか飛び立たない。30分以上ディレイして、午後10時前にようやくトロントに向けて出発した。
トロントまでの飛行時間は約1時間半。トロントからの乗り継ぎ便は午後11時35分に離陸予定。普通にやっていては間に合わない。池田はキャビンアテンダントに「当初の飛行機がキャンセルになったこと」「オリンピックに出ること」などの事情を説明し、さらに手土産に持っていたリオ五輪の記念バッチなどを渡して機嫌を取って、なんとか協力を得たという。
予定より少し早くトロント空港に到着して、乗り換え時間を15分~20分は確保できた。だが、係員に指示された国際線の乗り換えゲートはすでに閉鎖されており、一旦税関を通ってカナダに入国し、さらに出国手続きをしてゲートに戻るという遠回りを強いられた。「その間、空港内をずっとダッシュですよ…」。
なんとか本人らは搭乗口に到着したが、荷物が載っていることを確認しないと気が済まない。「飛行機を止めてくれって。確認できるまでは乗らないって言い張った」。荷物が無事に積み込まれことを確認して、ようやく池田らは席に着いた。
「荷物は安心したけど、すごくカッカしていてトロントからの便は全然眠れなかった。めっちゃ頑張りましたもん」と、疲労困憊でリオへとたどり着いた池田。「もう今日は無理です」と、そのまま宿舎に直行した。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)