2016年 全英オープン

5年ぶりメジャー転戦は“惨敗” 池田勇太は全米プロ→リオ五輪へ

2016/07/18 04:32
最終日は2週間後の「全米プロ」を見据えてのプレーとなった池田勇太

海外メジャー「全英オープン」最終日を65位から出た池田勇太は4バーディ、6ボギー2ダブルボギーの「77」(パー71)と落とし、通算13オーバーの72位で4日間の戦いを終えた。

初日こそ12位と上位で飛び出したが、その後は「74」、「78」と下降線をたどり、この日は「次は全米プロもある。スコアはさておき、バーディだけを狙った」と、意識を2週間後のメジャー最終戦に置いてプレー。スコアは崩したものの「4バーディを獲れて良い感じだし、この流れで全米プロにいきたい」と収穫も口にした。

すでに招待状を受け取った「全米プロ」を含め、今季は海外メジャー出場が3試合となる。前年までの4年間では昨年の「全英」1試合にとどまっており、年間3試合以上の海外メジャーに出場するのは5年ぶりだ。「全米プロ」も、最後の出場は2011年までさかのぼる。

日本ツアーを戦いながらの相次ぐメジャー出場は過酷なスケジュールにもつながり、この1カ月半で海を3回渡った。それでも、日本だけでは味わえない久々の気持ちの張りや緊張感が池田を刺激する。「ここにきて、ちょっと出てきた感じはする。それが全米プロにつながればいいと思う」。

「全米プロ」の2週間後には、ゴルフが112年ぶりに正式競技に復帰する「リオデジャネイロ五輪」の舞台を踏む。「全米オープン、全英とつながって、また新しい収穫もあった。次の全米プロでも、おのずとオリンピックにつながるものがあると思う」。みなぎる気力を体に秘めて、一時帰国を経て「全米プロ」に向けて渡米する。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)

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