46歳ミケルソン 「全英」149年ぶりの快挙を射程
2016/07/17 07:29
スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで開催中の「全英オープン」3日目。首位からスタートしたフィル・ミケルソンは「70」(パー71)として2位に後退したが、首位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)を1打差で追って最終日へ。46歳のベテランが、2013年大会以来2度目の制覇を射程にとらえた。
46歳32日での「全英」制覇となれば、1867年に制したトム・モリスの46歳102日に次ぐ2番目の年長記録となるが、当時は3日間競技で出場者はわずか10人だった。その価値は、70日ほどの「若さ」だけでおとしめられるものではないだろう。確かな事実は、46歳で優勝すれば、149年ぶりになるということだ。
ミケルソンが初めてクラレットジャグ(全英の優勝トロフィ)を手にしたのは、43歳のとき。3年を経た今年も、初日に海外メジャーの最少ストロークタイ「63」をマークするインパクトを残してみせた。首位の座を守った2日目を終えて、ミケルソンは今週のポジション、また40代を過ぎてからの充実ぶりについて「2つのことがある」と言及している。
「1つは、過去に優勝していることで、他の多くの選手のようにクラレットジャグを獲ることに重圧を感じてないこと。もう1つは、年齢と自分の体の理解していることだね。全盛期にいた10年前から体重を25ポンド(約10キロ)シェイプしたことで体の状態が良くなり、当時のようなショットが打てるようになったことだ。今だけではなく、今後も良いゴルフができると確信しているよ」
積み重ねてきた経験と、自身の体と対話しながらベストな状態を作り上げること。46歳が、再びの全盛期を迎えようとしている。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)