2016年 全英オープン

松山英樹は風雨の中で最終調整 丸山茂樹、青木功が出迎え

2016/07/14 07:24
青木功JGTO会長と丸山茂樹が帯同する中、開幕前日に18ホールの練習ラウンドをこなした松山英樹

海外男子メジャーの今季第3戦「全英オープン」は14日、スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで開幕する。松山英樹は大会前日の13日、2日連続で谷原秀人とともに18ホールをコースチェック。前週の土曜日から数えて計66ホール(土曜日は12ホール)をこなし、意欲的な準備で初日を迎える。

この日は晴れ間がのぞいたかと思えば急に冷たい雨が降り注ぐ天気。一日のうちに四季があるとも例えられる夏のスコットランドの特徴的な空模様で、松山も忙しくレインウェアを着脱する対応に迫られた。全英らしいコンディションでのプレーで、ショットでは時おりフィニッシュを崩すシーンも見られた。

最初の1番グリーンでテレビ解説のため現地入りしている丸山茂樹青木功JGTO会長が2人を出迎え、コースチェックを行いながら15番まで帯同。ときに談笑を交えながら、終始和やかなムードでプレーは進んだ。

丸山は当地で開催された1997年、2004年大会への出場経験があり、97年には10位フィニッシュを遂げたコース。「ここは何となく回りやすかったですね。風が一方通行なので迷うことがなかったし、僕のときは天気も良かったので、すごく攻めやすかった記憶がある」という。82年には倉本昌弘が4位に入るなど、日本勢の好成績が目立つ舞台でもある。

8月に迫った「リオデジャネイロ五輪」のヘッドコーチを務める丸山にとって松山の出場辞退は痛手に違いないが、それもすでに過ぎた話。「(今季の)メジャーは今週とPGA(全米プロ)と2回あるし、プレーオフも残っている。そこに向かって集中してもらいたい」と、今週の「全英」を含めた日本のエースの活躍に期待を寄せた。

松山は初日、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、バッバ・ワトソンと同組で午前9時36分(日本時間の14日午後5時36分)にスタートを切る。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)

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