4度目の「全英」へ 松山英樹は123ydの名物ホールを警戒
2016/07/13 08:05
海外男子メジャーの今季第3戦「全英オープン」は14日、スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで開幕。4年連続4回目の出場となる松山英樹は、開幕2日前の12日に谷原秀人、小平智と同組で18ホールの練習ラウンドをプレーし、コースの感触を確かめた。
前週の土曜日にコース入りしてからすでに4日目。「状態は変わっていない。良いイメージも悪いイメージもなく、このコースで良いスコアで回れるように練習をするだけ」と、松山は初日のティオフに向けて、調子の波を見定めながら調整を続けている。2週間前の「WGCブリヂストン招待」最終日には、その時点で約1カ月半ぶりとなるアンダーパー「67」をマークし、調子自体は上向きとみられる。
警戒ホールの1つに挙げたのは、「ポステージ・スタンプ」(郵便切手)との名を持つ、名物ホールの8番パー3。打ち下ろしで123ydの距離ながら縦長グリーンの面積は小さく、「風によっては6番(アイアン)からPWまでいろいろなクラブを使う」と、ティショットに繊細なジャッジが求められる難所だ。
ロイヤルトゥルーンGCは、海岸線がすぐ近くに迫るシーサイドコース。基本的に海風の方向はフロントナインがフォロー、バックナインはアゲンストとなるが、日や時間によっては、風向きが逆に変わることもあり、一気に表情を変える。深く掘り下げられたグリーン周りのバンカーからの脱出を含め、松山はこの日も入念なチェックを行った。
前戦の「WGCブリヂストン招待」では最終日にリオ五輪の出場辞退を表明した。悩み抜いた末の決断を経て、再びプレーだけに集中できる環境となった。「今まで通り、メジャーと残りのツアーで頑張るだけです」。目前のリンクス攻略に全力を注ぐ。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)