契約フリーの利点をメジャーでも! 宮里優作は新1Wで全米OPへ
2016/06/15 08:45
ペンシルベニア州のオークモントCCで16日(木)に開幕する「全米オープン」。5月の日本地区最終予選会を通過して初出場する宮里優作は、新しい1Wをメジャーの戦いで実戦投入する。
アメリカ国旗をイメージした鮮やかなキャディバッグに、宮里が今週入れているのが「ピン G ドライバー」。プロ転向後、ブリヂストンスポーツと長らくクラブ使用契約を結び、昨年初めに契約フリーとなってからも同社の1Wを使用。他社のモデルを実戦で使うのは「たぶん、大学のときにナイキを使ったとき以来」だという。
シャフトはこれまで同様、グラファイトデザイン社のツアーAD MJシリーズ。ヘッドとのマッチングも良く、「ぜんぜん曲がらない。完全に投入予定」。相棒の杉澤伸章キャディも、パターを指して「“こっち”に集中するためにはカンタンな方がいい」と言った。
傾斜が大きく、15フィート近いスピードが出ているグリーン攻略が上位進出のポイントになりそうな大会。「グリーンは面があって、そこに落としておけば何とかなるが…。事前にDVDをもらったりしてコースを見ていたけれど、思ったよりも高低差がある」。我慢比べでは、ショートゲームの技術と集中力がものを言うはずだ。
この遠征には父・優さんと、母・ 豊子さんが帯同。「僕よりも両親のほうが“メジャー慣れ”している。(宮里藍が出場した)全米女子オープンで(2010年に)ここにも来たことがある」という心強い存在だ。
「ちょっとワクワクしてきました。先週までは不安でいっぱいだったけれど。“こっち”がまとまってきたから、ちょっと戦えそうな気がしている」。新しいクラブをポンポンっと叩きながら、そう言った。(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)