コースレート「77.8」 連覇狙うスピースもオーバーパー覚悟
2016年のメジャー第2戦「全米オープン」は16日(木)、ペンシルベニア州のオークモントCCで開幕する。前年度覇者のジョーダン・スピースは開幕3日前の13日(月)に公式会見に出席し、今大会の優勝スコアについて「オーバーパーになる」と言及した。
大会を主催する全米ゴルフ協会(USGA)が発表した今週のコースレイティングは「77.8」。ゴルフにおける最も難しいテストとされる全米オープンはことし、9年ぶりにオークモントに帰り、その性格をいっそう色濃くした。前回当地で行われた2007年の優勝スコアは通算5オーバー(アンヘル・カブレラ)。コース全体のアップダウンが厳しく、ラフは最長で15cm。グリーンは傾斜が激しく、青々とした見た目よりもずっと速い。
今季ツアーで2勝を挙げているスピースは、5月上旬に当地を訪れて練習ラウンドを敢行。12日(日)に18ホールをプレーしたのに続き、この日はリッキー・ファウラー、ロリー・マキロイ(北アイルランド)といった豪華ペアリングで9ホールをチェックした。
「6週間前にプレーしたときよりも、バンカーの砂がずっと多く入っていた」と驚きながら、「きのうは風も強くて、75か76くらいのスコアだった」と、コースの難しさを強調。「きょうは風も穏やかになったけれど、ここではパーは良いスコアだ。いいショットを打てばバーディチャンスが生まれるホールもいくつかはあるが、72ホールを終えて赤字(アンダーパー)の選手がいるとは思えない」と最終日の行方を厳しく見据えた。
4月の「マスターズ」では、後続に5打差をつけて迎えたサンデーバックナインに自滅。まさかの逆転負けで大会連覇を逸したが、5月「ディーン&デルーカ招待」で地元テキサスでの初勝利をマークして復調をアピールした。
直近5大会のメジャーは優勝が2回、2位が2回、残りのひとつも4位と、それぞれ違うタイプのコースに順応する力は証明済み。今大会も優勝候補の上位にいることは疑いようがない。