2016年 ウェルズファーゴ選手権

ロングドライブの威力発揮!ファウラーが今季初勝利へ奪首

2016/05/08 08:27
単独首位に立ったファウラー。キャップには3日目も熊本を応援するバッジがあった(Streeter Lecka/Getty Images)

ノースカロライナ州で開催中の米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」3日目。5アンダーの5位タイから出たリッキー・ファウラーが2度の3連続バーディを決めるなど「68」をマークして通算9アンダーの単独首位に浮上し、今季初勝利のチャンスをつかんだ。

強風が抜けるクエイルホローで、トップとの差3ストロークを早い段階で詰めたファウラー。カギとなったのは、1オンが可能なパー4だった。パーを並べて迎えた8番。ムービングデーに、前に出たティ(319yd)からの第1打はグリーンをオーバーし、2打目で寄せてバーディを先行。9番、10番のバーディにつなげた。

いずれもグリーンを左手前に外した11番、13番(パー3)でボギーを叩いたが、再び持ち前のロングドライブが威力を発揮する。続く14番で、左サイドに池が構えるグリーンを目がけて猛然と1Wを振り切り、329ydを飛ばして1オンに成功。2パットバーディを決め、15番(パー5)、16番でもバーディを重ねた。

「風がすごくて飛びすぎたり、飛ばなかったりした。ドライバーショットが良くなってきているのは、あしたに向けていい材料だ。ショートパットのミスもまだあるから、それを失くすことができれば楽しみ」。最近は1Wでドローボールを打つのに苦労してきたが、場合によってはストレートボールに徹することで不安もなくなりつつある。

ファウラーが今季初勝利を逃して涙したのは、松山英樹にプレーオフで敗れた2月の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」。今大会では予選ラウンドで、その松山と同じ組でプレーした。雪辱を期したい相手から、4月に地震に見舞われた熊本を応援するメッセージ缶バッジを受け取ったのは初日のこと。日本人の血を引くファウラーのキャップには、組が分かれたこのムービングデーも「ACTION for 日本」と入った白いバッジがあった。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)

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