2016年 マスターズ

マスターズ公式HPも注目 松山英樹を待ち受ける“5度目のジンクス”

2016/04/05 08:16
レイシュマンの1Wを観察する松山英樹。オーガスタでも、どっしりと構えている。

自身5度目のマスターズ出場となる松山英樹が、4日(月)、会場となるオーガスタナショナルGC(ジョージア州)で練習ラウンドを行った。前半アウトはダニー・リー(ニュージーランド)との2サム、後半インはそれにマーク・レイシュマン(オーストラリア)が加わって、昨年10月のプレジデンツカップ“チーム世界選抜”での和やかなラウンドとなった。

松山は前週金曜日に現地入りし、土曜日、日曜日と9ホールずつのラウンドを重ねてきた。5度目となるオーガスタは、同4度目のレイシュマンと、2度目のリーを上回る。それだけではない。今季優勝しているのも松山だけ。年齢は3人の中で一番若いが、おのずと風格が漂った。

「グリーンが速く仕上がっている」と警戒した松山だが、コースは前週金曜日に降った大雨(1日の雨量は約100ミリ)の影響で、比較的軟らかい。「まだ月曜日なので、どういうコンディションになるか分からない」と警戒を怠らず、「いろいろなコンディションでやってきたので、その経験は生きると思う」と、どんな状況でも受け入れる準備はできている。

この日は、UTを使った転がしのアプローチを試みたり、チッピングに複数のウェッジを使い分けるなど、グリーン周りのチェックを重点的に行った。「(状態は)まだまだだけど、ちょっと調整すれば大丈夫だと思う」と、静かな言葉に闘志を込めた。

大会公式サイトに松山を特集した記事が掲載されたが、その締めくくりには次の情報が載せられていた。「ジャック・ニクラス(通算6勝)もゲーリー・プレーヤー(通算3勝)も、初優勝したのは5度目に出場したときだった。それを心に留めておいて損はないだろう」。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

グリーン周りの刈り込まれたライから、UTでアプローチをする松山英樹

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