最終日の天気は大荒れ予報 上位陣はどう戦う?
米国男子ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」最終日のティタイムが変更された。第1組のスタートは午前7時、最終組は8時50分と約1時間、前倒しされた。1番と10番の2つのティを使う。大荒れ模様となりそうな天候を警戒しての対策だ。
現地の天気予報では、午前10時までの降水確率は50%。11時以降は70%~90%へと上昇し、午後3時以降は暴風雨が予想されている。風は昼前から徐々に強くなり、正午で秒速8m、最終組のホールアウト予定時刻の午後2時には秒速11.5mへと跳ね上がる。最終日は過酷なコンディションとの戦いだ。
大会3日目を終えて首位に立つのは通算9アンダーのスコット・ブラウンとチェ・キョンジュ(韓国)の2人。
ツアー1勝のブラウンは言う。「このコースは、フェアウェイに置くことすら難しいのに、強風が吹いたら、そのためにハザード方向を狙っていかないといけないホールが出てくる。それは相当タフだね」。
とはいえ、タフなコース、タフなコンディションが好きだというブラウンはポジティブだ。「明日はその両方ってことになりそうだけど忍耐が大事になる。いくつかのボギーを打つだろうけど、バーディで取り返したい」。
ちなみに、ブラウンは前週の火曜日に2人目の娘が誕生したばかり。第1子が誕生した2012年には、その翌週から2戦連続トップ10を果たしている。赤ちゃんパワーで今週も好結果を残せるだろうか。
一方のチェは「全英オープンや、自宅のあるダラスでそういう天候には慣れている」と頼もしい。「自分のプレーを分かっているし、球がどう飛んでいくかも知っている。風に影響されるから、パッティングが最も重要になってくる」と、2011年の「ザ・プレーヤーズ選手権」以来となるツアー9勝目を見据えている。
2人に続くのは、ジミー・ウォーカーとゲーリー・ウッドランドという長距離ヒッターたち。ウッドランドは「興奮するね。それこそ、僕の求めているものだよ」と、荒れる天候を歓迎した。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)