脱ネガティブ!岩田寛は別会場でのプロアマ参加も「良い経験」
米国男子ツアー参戦1年目の岩田寛が、昨秋に開幕した2015-16年シーズンの再開を今週の「ソニーオープンinハワイ」(14日~)で迎える。岩田は前週の土曜日にワイアラエCCに入り、翌月曜日までの3日間で事前練習は計2.5ラウンド。12日(火)は午後から当地の練習場で軽めの調整をこなした。
今大会はプロアマラウンドが月曜日と水曜日に設けられ、岩田は両日の参加選手にリストアップされていたが、前週日曜日に知ったのは予想外の事実だった。
どちらも試合会場のワイアラエCCでプレーできるかと思いきや、開幕前日の水曜日は当地でのプロアマ戦とは別に、車で1時間ほどの距離にあるカポレイGCが舞台の“サテライトプロアマ”への参加が決まっていた。「まさか向こう(カポレイGC)とは思っていなかった」。
今大会は自身3度目の出場でコースは熟知しているとはいえ、やはり開幕前日のグリーンの状態は把握しておきたかったのが本音だろう。しかも、岩田のプロアマスタート時刻は午前11時と遅い上に、終了後にはパーティも開催される。日没までにワイアラエCCに戻れるかは微妙だ。
それでも「こういう経験も大事だと思うし、プラスに考えるようにしたい」と、つとめて前向きに捉えている。ポジティブな考え方は、昨年末の反省があるからこそだ。
2015-16年シーズンは昨年のうちに5試合に出場し、最高位は44位(ザ・RSMクラシック)、予選落ち2回と低迷。傷心は生活面にまで影響し、「引きこもって、カップラーメンしか食べていなかった。悪い方向にしかいかないような私生活だった」と、海外でひとり寂しい夜を過ごしていたという。「今年は美味しいものを食べて、元気を出して、良いことを考えていきたい」と、“脱・ネガティブ思考”を誓っていた。(ハワイ州ホノルル/塚田達也)