腰痛のウッズ 戦線離脱は長期化か
腰の故障で戦列を離れているタイガー・ウッズの復帰の時期が不透明になってきた。ウッズは20日(火)、イベントのため訪問中のメキシコでケガの経過と今後について語った。
8月の2014-15年レギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」出場後、定例の精密検査を受け、9月中旬にキャリアで2度目となる腰の手術をしたウッズ。カムバックのタイミングに注目が集まる中「リハビリをまもなく開始する。退屈で、長いものになるだろう」と話した。
ウッズは14年の「マスターズ」直前に初めて腰の手術を受け、約3カ月後に復帰。当時は「戻ってくるのが早すぎた」と、たびたび痛みがぶり返し、その後の戦いに影響が出た。「前回の手術の時も、戻るまでに時間がかかった。ツアーの何人かの選手は、1年くらい同じように段階を踏んで、痛みをなくして戻ってくる選手もいる」と、今回は慎重な姿勢で故障と向き合うとみられ、復帰時期について明言を避けた。
例年は米ツアー「ファーマーズインシュランスオープン」など、1月下旬の試合で新年の戦いをスタートさせているが、米メディアの間では3月の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」、もしくは4月「マスターズ」でのカムバックを予想する報道や、15-16年シーズンは棒に振る可能性があるといったものなど、様々な憶測を呼んでいる。
ウッズの最後の優勝は、13年「WGCブリヂストンインビテーショナル」。メジャーでは08年「全米オープン」を制して以降、通算15勝目が遠い。
とはいえ、そのモチベーションは高く保たれたまま。ジャック・ニクラスのメジャー通算18勝の最多記録更新について、周囲の期待がしぼんでも「重要なことは現役を終えた時に18勝以上していること。ジャックはキャリアを通じて18勝した。僕のそれはまだ終わっていないよ」とキッパリ。今年12月に40歳。「大切なことは健康な状態で40代に入ること。その年で何勝もしたビジェイ・シンのようにね」と、長い目で自身の将来を見据えていた。