松山英樹は本格参戦3年目のシーズンイン「状態は上向き」

米国男子ツアーの2015－16年開幕戦「フライズドットコムオープン」は15日（木）から、カリフォルニア州のシルバラードCCで行われる。松山英樹は開幕前日の14日（水）に当地でプロアマ戦に出場し、準備を整えた。

今大会のフィールドで3週前の前シーズン最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」に出場した選手は8人。前週の「ザ・プレジデンツカップ」の米国選抜、世界選抜両チームからは4人。いずれの試合でもプレーしたのはスティーブン・ボーディッチ（オーストラリア）と松山だけ。タフなスケジュールの中でも「元気ですよ。体調はいいですね。時差ボケはありますけど」と表情は明るい。プレジデンツカップの最終日に痛めた左手首についても、患部にテーピングはなく「大丈夫です」と周囲を安心させた。

オフらしい期間がなく、新シーズンのスタートという意識は少ない。今季の目標にはまず、昨年届かなかった「2勝目」が挙がるが、それは必ずしも長い1年を見たものではない。年内の米ツアーは今週と2週後の「CIMBクラシック」、その翌週の「WGC HSBCチャンピオンズ」に参戦予定。いずれかで勝てば来年1月の「ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ」に出場できる。「行けたらいいと思う。結果がついてくれば」と目指す場所は明確だ。

今大会は、直近2年でいずれも3位フィニッシュ。好相性のコース（2013年は別会場）について「狭く感じる」と言った。「たぶん先週のコースが広かったからなんですよね。今週は木に何回、当てるか分からない。少なければ少ないほど上位に行けると思います（笑）」。

韓国から12日に（月）に当地に入り、事前ラウンドはこの日のプロアマ戦だけ。「調子はいいと思います。悪くはない。状態は上向いている」と手ごたえを口にしたが「きょうは、です。きょうは」と付け加えた。

「それがスコアにつながるかは分からないし、あしたにはれば絶不調になっているかもしれない。去年（の同大会）はパターもそんなに入っていなかったような…ショットもまあまあで…何が良かったか分からない。今年も、そんなもんでしょ」

本当の手応えはあくまで試合で感じるもの。悲観すべきものも同じ。不安も期待も過度に背負い込まず、等身大で新シーズンに足を踏み入れる。（カリフォルニア州ナパ／桂川洋一）