2015年 ウィンダム選手権

石川遼は“コンマ差”での生き残り…熾烈だったフェデックス争い

2015/08/24 12:29
土壇場でプレーオフ進出を決めた”持ってる男”石川遼

米国男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」は、次週から開幕するプレーオフシリーズへの出場(「フェデックスランク125位以内」が条件)をかけ、優勝には届かない順位でも熾烈なポイント獲得戦いが繰り広げられた。フェデックスランク130位で渦中にいた石川遼は、なんとかランク124位に滑り込んだが、出場圏外の126位とのポイント差は1pt未満という首の皮一枚だった。

さすがは“持ってる男”というべきか。通算9アンダーでホールアウトした石川は、その時点では35位前後の大会順位で、そのまま終わればフェデックスランクは127位と圏外だった。その後、後続の上位陣から通算9アンダー以下に順位を落とす選手が出始め、最終的に石川自身も含め7人となった31位タイでのフィニッシュ。この結果、37ptを手に入れてトータル458ptとし、ジェフ・オバートンウィル・マッケンジーと同ポイントで並んだ。(文末参照)

同ポイントで仲良く3人で…とはいかず、石川が124位、オバートンが125位、マッケンジーは残念ながら選外の126位という結果。勝負を分けたのは、各大会でタイの順位に均等にポイント配分される際に生じる小数点以下のポイントだ。今大会に限ったことではないが、もしもこの日、石川と同じスコア以上の選手が1人、2人、3人…と多い結果ならば、その分石川に配分されるポイントは減り、プレーオフ進出に届かなかった可能性もあった。

結果的にボーダーライン上の争いとなった石川以外でも、優勝したデービス・ラブIIIは前週のランク186位から76位へのジャンプアップ。ほかに前週ランク166位のジェイソン・ゴアも大会2位でランク98位に飛び込んだ。前週圏外からは、大会10位のヨナス・ブリクスト(スウェーデン)、カミロ・ビジェガス(コロンビア)も滑り込んだ。

一方で、「マスターズ」をはじめ今季の4大メジャーに出場したジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)らが125位以下に滑落。ほかにタイガー・ウッズマルティン・カイマー(ドイツ)、アーニー・エルス(南アフリカ)、チェ・キョンジュ(韓国)らがプレーオフ進出を逃し、シーズンを終えた。

◎主な選手のフェデックスランク最終推移

最終ランク前週選手名今週の順位ポイント
76186デービス・ラブIII優勝649
96125シャール・シュワルツェル3位T584
98166ジェイソン・ゴア2位564
118118ビジェイ・シン31位T490
119124ルーク・ドナルド26位T484
120117ティム・クラーク43位T481
121135ヨナス・ブリクスト10位T471
122114エリック・コンプトン予選落ち471
123129カミロ・ビジェガス26位T467
124130石川遼31位T458
125115ジェフ・オバートン予選落ち458
----【ここまでプレーオフ進出】----
126116ウィル・マッケンジー出場せず458
127126スコット・ラングレー59位T448
128119ブライアン・スチュアード予選落ち447
129120スコット・ストーリングス出場せず447
130121ジェイミー・ドナルドソン出場せず447
134127ノ・スンヨル出場せず432
135128S.J.パク予選落ち426
139149マルティン・カイマー14位T406
152147チェ・キョンジュ63位T358
160156グレーム・マクドウェル出場せず320
173170アーニー・エルス68位233
176174スティーブ・ストリッカー出場せず218
178187タイガー・ウッズ10位T216
183191ジャスティン・レナード14位T188

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