2015年 ウィンダム選手権

“最終戦”で今季の初日最高位 ウッズの「64」は本物か?

2015/08/21 12:05
スタートの10番でチップインバーディ! ウッズは2日目もギャラリーを沸かせるのか

米国男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」初日、大会初出場のタイガー・ウッズが7バーディ、1ボギー「64」(パー70)でプレーし、首位と2打差の6アンダー7位で飛び出した。

今週を前にウッズのフェデックスランクは187位。次週からはじまるプレーオフシリーズ(同125位以上)に進むには単独2位以上が求められる中で、初日としては今季11試合目で自己最高位の滑り出しとなった。ホールアウト後のコメントも満足そうだ。

「今日はアイアンが素晴らしかったし、いくつか良いパットも入ってくれた。最後まで良い感触でプレーできたよ」

これまでのキャリアでは不要としてきた“最終戦”への初出場。午前7時50分のスタート時間に合わせて詰めかけた当地の大ギャラリーを、ウッズはスタートホールでいきなり沸かせた。それも今季不振の一因となっていたアプローチで。

1打目、2打目と左ラフを渡り歩きながらも、グリーン左手前のラフから18ydをウェッジで直接沈めるチップインバーディ。「ライも良かったしラッキーだったね」とフワリと上げたボールはピン手前3ydにキャリーし、ボールがカップに沈む前からカップインを確信して右腕を上げた。ゴルフファンの記憶にある、あのウッズの姿に、早朝のコースは大歓声に包まれた。

直後の11番では、この日2度目のアプローチを大きくショートさせてボギー。12番(パー3)も1打目をグリーン右にわずかにこぼし、序盤3ホール連続でグリーンを外したが、以降でパーオンを逃したのは最終9番のみ。その9番も花道からのアプローチを3mオーバーさせたが、下りのパーパットを流し込んでガッツポーズを作った。

「アイアンの感触はクイッケンローンズの金曜日に似ている」と、3週間前「クイッケンローンズ・ナショナル」で「66」(パー71)をマークした2日目の好ラウンドを引き合いに出した。ちなみに同大会の3日目はショットが乱れて「74」を叩き、5位から42位に大きく後退した。

この日の6アンダーは本物か否か。復調への真価が試される2日目となる。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/塚田達也)

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