松山英樹は37位 メジャーの戦い方に課題も
9ストローク先にいた首位の背中は、やはり遠かった。海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」最終日。24位から出た松山英樹は前半2番(パー5)から3連続ボギーを叩くなど序盤につまずき、「74」と落としてホールアウト。通算3アンダーの37位に順位を下げて今季海外メジャーのラストゲームを終えた。
「全ては、良くない方向から始まった」。2番では「ライも良くなかった」という左バンカーからの2打目が60ydほどしか飛ばず、4オン2パットでボギーが先行。続く3番(パー3)は1打目をグリーン左ラフに落とし、「メチャクチャ良いアプローチをしてからのパーパット外し」。2m強を外して表情をゆがませた。
3日目に好転しかけていたショットも「今日は、また悪い方にいってしまった」。8番では、1打目を右サイドのバンカー群に打ち込み、想定外のロストボールでティグラウンドから打ち直し。「あっちに打った方も悪いけど、何で見つからないのかな、というのもあった」と不運も重なり、痛恨のダブルボギーとした。この日4つのバーディも、流れを呼び込むまでには至らなかった。
今季4大メジャーを振り返ると、「マスターズ」5位、「全米オープン」18位、「全英オープン」18位、「全米プロ」37位という成績。松山が1シーズンで4大メジャー全て予選通過したのは初めてとなるが「目指しているのはそこじゃないし、優勝争いという部分ではできなかった」と総括した。
「普通のレギュラーツアーと同じような感じでやっているけど、なかなかうまくいかない。何か考えなきゃいけなのかな、とは思います」。メジャーに特定した戦い方の模索も、来季に向けたテーマの1つとなりそうだ。
松山は次週のレギュラーツアー最終戦「ウィンダム選手権」出場を経て、その翌週から始まる全4試合のプレーオフシリーズに突入する。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)