2015年 全米プロゴルフ選手権

岩田寛と小田孔明 悔いる初日

2015/08/17 11:38
最終日はフィル・ミケルソンと同組だった岩田寛。初のメジャー4日間は実りあるものになった

海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日。17位から出た岩田寛は3バーディ、2ボギー「71」と1つ伸ばしながらも、通算7アンダーの21位に後退して4日間を終了。64位から出た小田孔明は「76」と落とし、通算6オーバーの72位で終えた。

2日目に海外メジャー18ホールの最少ストローク「63」を記録し、世界のゴルフ史に足跡を残した岩田だが「やっぱり初日がね…」と悔やまれるのは第1ラウンドの「77」。ドライバーの突然の乱調に見舞われた序盤を振り返り「やっぱり安定感ですね」と、課題とするプレー全体の“底上げ”の必要性を改めて胸に刻んだ。

21位の成績ながら、賞金は約98万ドル(約1200万円)と大きな金額。海外メジャーの賞金額は国内ツアーの賞金ランクにも反映されるため、ランク2位につける岩田にとって大きな加算だ。約5147万円まで積み増し、首位のキム・キョンテ(韓国)に約600万円差に迫った。

岩田は9月上旬に、来季米国ツアーの出場権をかけて、米国男子ツアーと下部ツアーとの入れ替え戦「ウェブドットコムツアーファイナル」(全4試合)に参戦する。岩田は一時帰国し、「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」(8月27日~30日)、前年優勝の「フジサンケイクラシック」(9月3日~6日)に出場した後、翌週の入れ替え初戦「ホテルフィットネス選手権」(9月10日~13日/インディアナ州)に臨む予定だ。

小田も140位と出遅れた2日目に「67」をマークして滑り込みで予選を通過する意地を見せたが、決勝ラウンドではアンダーパーを出せないまま終了。「4日間できたことは大きかったけど、悔しさの方が大きい。これを日本に持ち帰って、秋の大会で頑張りたい」と、言葉に力を込めた。

決勝ラウンドを静かに終えた小田孔明。帰国後は賞金王防衛に向けて国内ツアーに専念する

「松山(英樹)や寛の姿を見て、もっと頑張らないといけないと思った。まずは、日本で賞金王を目指して頑張ります」。小田も「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」から国内ツアーへの復帰を予定している。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

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