2015年 全米プロゴルフ選手権

岩田寛「ふがいない」 小田孔明「振り返りたくない」

2015/08/14 11:36
ホールアウト後、薄暮のドライビングレンジで黙々と1Wを振り続けた岩田寛

時間の経過とともにコースを舞う風が強さを増した「全米プロゴルフ選手権」初日。午前組の多くが上位に名前を連ねる展開で、午後組から出た岩田寛は3ボギー、1ダブルボギーの「77」、小田孔明は1バーディ、4ボギー、2ダブルボギー「79」を叩く大苦戦。それぞれ5オーバーの123位、7オーバーの140位と大きく出遅れた。

正午過ぎから断続的に秒速10mほどの風が吹き抜ける中、岩田は午後1時に10番からティオフ。その約5時間後には、薄暮のドライビングレンジで、苦悶の表情を浮かべながら1Wを振り続ける岩田の姿があった。

「ふがいないです。11番から全部ドライバーが左で、ボギー3つとダボも全部ドライバーで左のミス。風が問題じゃない。自分のショットの問題です」

ドライビングレンジでは、1Wを中心に黙々とスイングを続けた。左に曲げれば動きを止めてしばらく1点を見つめ、違うクラブを数球打ってはまた1Wに戻り…の繰り返し。陽も沈みかけた午後7時50分にようやくクラブを離したが「気持ちなのか、何なのか。何かがあるんだろうけど、それがまだ分からないんです」と声を落とした。

一方、正午にティオフした小田は「振り返りたくないですね…」と第一声。「出だしから風が強くて。フォローとアゲンストの差が激しすぎて、ティショットもセカンドも分からなかった。80だけは絶対に打ちたくなかったので、それだけが唯一の救い」と、言葉に自虐を込めた。

最後まで風に対応できず、大きく出遅れた小田孔明

「190ydを8Iでオーバーしちゃうんだから。その前では190ydを6Iで打ったのに…」と、フォローの風が吹く8番ではフェアウェイからの2打目をグリーン奥に外してボギー。「明日は早いスタートなので、風がないことを祈りたい」と、意気消沈していた。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

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