2015年 RBCカナディアンオープン

チャーター機でカナダ入り 全英組のデイらが貫録のスタート

2015/07/24 09:45
セントアンドリュースからカナダへ。デイは初日4アンダーと納得の滑り出しを見せた

米国男子ツアー「RBCカナディアンオープン」は23日(木)、カナダ・トロント近郊のグレンアビーGCで開幕した。連日の荒天の影響で今週月曜日まで持ち越された「全英オープン」を戦った選手は27人が出場。ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ジム・フューリックハンター・メイハンバッバ・ワトソンら実力者が初日4アンダーの17位タイと上々のスタートを切った。

米ツアーの1試合に組み込まれるカナダのナショナルオープンは例年、大会が手配するチャーター機がもはや“名物”になっている。イギリスでの「全英オープン」翌週とあって、強行スケジュールを余儀なくされる選手をサポート。今年はスコットランド・エジンバラからトロントまで約7時間の直行便が用意された。

全英でプレーオフ進出に1打届かず4位に終わったジェイソン・デイ(オーストラリア)も、もちろんこのサービスを利用。「時差ボケしないように、乗っている間はずっと起きているようにしたんだ。眠ってしまったら、朝方に起きられなくなると思ってね。でも5日間プレーした後だったから、大変だった…」

セントアンドリュースとの時差は5時間。6月の「全米オープン」では突発性のめまいで試合中に倒れるアクシデントがあり、体調面で心配されているデイ。全英までの期間に数々の精密検査を受け、今大会終了後に拠点のオハイオに戻り、再び検査を受ける予定だが、元気な様子でスコアを伸ばした。

雨、風、寒さと過酷な気象条件を強いられた全英に比べ、トロント周辺はカラリとした晴天に恵まれている。硬いフェアウェイにボールを落とせばランが出て俄然有利に、ラフに行けば不利になるフェアなセッティングも、実力者ぞろいの“全英組”をやる気にする。「どんどんアタックしていけるコース」とデイ。メイハンも「アイアンでどんどん攻めていけば報われるはず」と意欲を見せている。(カナダ・オークビル/桂川洋一)

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