2015年 全英オープン

スピースはイライラの37パット「無駄なくラウンドしないと…」

2015/07/19 08:45
メジャー連勝中のスピースが得意のパットで苦戦した

スコットランドのセントアンドリュースで開催中の「全英オープン」3日目。ジョーダン・スピースは前日未消化分の5ホールをプレーし、第2ラウンドを「72」で終えた。通算5アンダーの14位タイ。2日目の大雨に続き、この日の強風による約10時間半の中断を経て、19日(日)、20日(月)に持ち越された決勝ラウンドに、首位とは5打差で進出した。

午前7時過ぎ、14番(パー5)の第3打から再開したスピースは、2パット目の2.5mのバーディチャンスを外し、直後にパターをフルスイングして悔しがった。続く15番を終えて、強風による半日近いインターバルへ。「ロッカールームや階段のあたりで眠ったりしていた。その後は一旦宿舎に帰ったよ」。

前日は午後10時前にプレーを終え、18日(土)は午前4時45分に起床。同組の松山英樹ダスティン・ジョンソンと同様、疲労の色を隠せぬままだった。

グリーン上でたくさんのボールが揺れた強風に「R&Aは外で何が起こっているか知っていたとは思えない。僕らはスタートすべきじゃなかった」とこぼしながら、自身のパッティングの状態にフラストレーションがたまった。前日も合わせてこの第2ラウンドのパット数は「37」。3パットのミスを5回した。肝心なところでショートさせるミスにもイライラ。「ラインは読めていたが、アグレッシブさを忘れていた」と反省の弁が口をつく。

注目組を一緒に形成したジョンソンが通算10アンダー首位。第2ラウンドベストスコアタイの「66」をマークし、6アンダー10位に浮上した松山にも抜き去られた。「あしたは本当に無駄のないラウンドをしないといけない。ダスティンとヒデキのプレーを僕は直接見たわけだから分かる」。

「こんなに長い時間のラウンドは滅多にない。でもトップの背中は5打差。まだフルで2ラウンドもあるから。ここでは何だって起こる」。メジャー3連勝への希望はまだ消えていない。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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