暑い“裏開催大会”で好発進 石川遼の会心イーグル
全英オープンの裏開催として今季から新設された「バーバゾル選手権」がアラバマ州のRTJゴルフトレイル グランドナショナルで開幕。フェデックスポイントの割り当て、賞金とも少ない大会ながら、来季シード確保へ着実に積み上げたい石川遼は、13番で会心のイーグルを奪うなど、首位と4打差の3アンダーで13位につける好発進を決めた。
午後スタートで1番から出た石川は、「パッティングのタッチも合っていなかった」とピンが切られた面と別の面からのロングパットで距離感に苦しみ、前半9ホールで3パットボギーが2つ。それでも「自信を持って振れていた」というショットで、10番は134ydを1mにつけ、12番では193ydを4mにつけて後半早々にアンダーパーへスコアを戻した。
迎えた13番(パー5)は自ら「ほとんどイメージ通り」という攻略だった。約310ヤードのティショットを「右ドッグレッグで少しフェード気味に」打ってフェアウェイをキープ。「あのピンポジションは傾斜を使って狙える」と、残り208ydから5Iでグリーン中央へ運び、計算通りにコロコロと右手前のピン方向へと戻して約1.5mに2オンした。しっかり沈めて初日に上位の一角に食い込む大きなイーグルとした。
フェアウェイキープ率71.43%、パーオン率77.78%でどちらもフィールドの平均を上回り、ショットは好調だ。少し手を焼いたグリーンについても「たまに傾斜と逆方向の目があった」としながら、「バミューダ(芝)のグリーンは好きなタイプ」と苦にはしていない。「初日はいいプレーが出来ているが、それをしっかり3日間続けていきたい」と4日間での確実なポイント獲得にフォーカスしている。
この日は、風がほとんどなく最高気温も33度に達する中でのプレーだった。「日本の暑さと似ているので、懐かしい感じがする」と笑い、熱中症対策のケアに抜かりはない。午前8時6分スタート予定の2日目は、午後にもっと気温が上昇し、風も強まる予報になっている。好機としたい。