2015年 全米オープン

「第2のゴルフ人生はまだ…」石川遼、3年ぶり出場にも冷静

2015/06/17 12:58
「調子は良さそうだった」とは、この日一緒に回った薗田峻輔の弁。石川遼は3年ぶり4度目の「全米オープン」に挑む

予選会を突破して、3年ぶり4度目の「全米オープン」出場を決めた石川遼が16日(火)、開催コースのワシントン州にあるチェンバーズベイで、初の練習ラウンドを行った。イン9ホールを、藤田寛之薗田峻輔ジム・フューリックとともに回った。

「想像力を大事にしたい」。フェアウェイが硬く、グリーンのアンジュレーションも強いコースは、単純にピンを狙っても攻略できない。風と傾斜を読み、球を転がしてカップに寄せていくイメージが重要となる。石川は「打つ番手によっても、球筋によってもボールの跳ね方が違う。頭をフル回転させて、全英オープンに近い感覚でやらないといけない」と気を引き締めた。

今年初出場のメジャー大会だが、石川のスタイルは変わらない。「攻撃は最大の防御というのが僕のスタイル。ちょっとでも守りに入ると、ボールに出るし、スイングにも出てしまう」と、やはりバーディを狙うアグレッシブなプレーを意識している。「ノーボギーは難しいし、アンダーパーなら間違いなくナイスプレー」と、ボギー数以上にバーディを奪えるかがポイントだ。

オハイオ州で行われた予選会を突破して本戦出場権を掴んだ石川は、「出るまでのプロセスが違うので、充実感はある」と認めたが、「(本戦に)出るための予選会」と、浮き立つ気持ちには釘を刺した。

「将来的にはメジャー大会で優勝したい」と石川は言う。「焦ってはいないけど、年間でメジャー大会4試合すべてに出て、WGCにも出て、世界ランク50位以内に入る。そのためには、優勝争いを何度もしないといけない。その意味では、アメリカに来て2年ちょっとだけど、僕の第2のゴルフ人生はまだ始められていない感はある」

3年ぶりに踏んだ「全米オープン」の舞台だが、この一歩の感触に浸っている暇はない。(ワシントン州ユニバーシティプレイス/今岡涼太)

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