松山英樹はモヤモヤ晴れず 3アンダーも「+3でもおかしくない」
ノースカロライナ州シャーロットにあるクエイルホロークラブで開幕した「ウェルズファーゴ選手権」初日、松山英樹は3アンダー13位タイで、首位と4打差につける上々の滑り出し。それでも「3オーバーを打ってもおかしくなかった」と、この日の6バーディ、3ボギーを苦笑いで振り返った。
肌寒さの残る午前8時10分にティオフした松山は、序盤は好ショットを連発して、5番、7番と2つのパー5を含む3ホールでバーディ奪取。新たなシャフト(フジクラPro83)を装着した1W、3Wも快調にフェアウェイを捉え、一気に3アンダーまでスコアを伸ばした。
だが、中盤は足踏みを強いられた。9番では、フェアウェイから5Iで打った第2打が、クラブから両手を離すミスショット。12番でも1Wのティショットを大きく左に曲げて、この2ホールをボギーとした。
それでも、松山は盛り返した。345ydと距離の短い14番(パー4)では、堅実に4Iでフェアウェイキープ。「あれが一番良いと思う」と残り95ydの2打目を3.5mにつけて7ホールぶりのバーディとする。続く15番(パー5)、17番(パー3)も立て続けにバーディ奪取。14番からの4ホールで3バーディを稼ぎ出した。
18番でパーオンを逃してボギーとしたが、「アンダーで回れて良かった」とスコア的には及第点。その一方で、ショット、パットのフィーリングは微妙なままだ。
「良い感じで振れているのは、だいぶ増えてきたけれど、まだしっくり来ていない部分もたくさんある」というショット。パッティングは「フィーリングは悪くても、入っているのは助かっている」と、感触以上の結果が伴っている。
6バーディを奪っても、まだ心のモヤモヤは晴れてはいない。まずまずのスタートを切った初日に「残り3日頑張ります」と言った松山だが、すぐに「残り3日になるように頑張ります(笑)」とおどけたように言い直した。(ノースカロライナ州シャーロット/今岡涼太)