2015年 チューリッヒクラシック

現役2位の記録 6年連続勝利を挙げたジャスティン・ローズ

2015/04/27 09:33
最終18番のバーディパットを沈めて咆哮。6シーズン連続となるタイトルを手にしたJ.ローズ(Chris Graythen/Getty Images)

前日までの悪天候の影響で、「チューリッヒクラシック」最終日は第3ラウンドの残り12ホールと、最終ラウンド18ホールの計30ホールを回ったジャスティン・ローズ(イングランド)。最終組の4組前からティオフしたローズは、その30ホールで10バーディを奪って、一気にリーダーボードの頂点へと上り詰めた。

圧巻だったのは上がり2ホールの連続バーディ。17番(パー3)で3mを沈めると、18番(パー5)はピン右サイドから4mをねじ込み、右手で派手なガッツポーズを作りながらウィニングパットのごとくに吠えた。

この勝利でローズは、ダスティン・ジョンソンに次いで現役では2番目に長い6年連続勝利を達成。とはいえ、今シーズン初めには調子が上がらず「とても勝つのは無理だ」と思っていたという。

きっかけとなったのは、2週間前の「マスターズ」だ。優勝したジョーダン・スピースには4打及ばなかったが、通算14アンダーで2位に入った。

「オーガスタで14アンダーというのは、優勝してもおかしくないスコア。今回はそれ以上のスコアを出す人がいて負けてしまったけど、将来マスターズで勝てるかもしれないスコアを出せて自信になった。もっとも大切だったのは、日曜日のプレッシャーが掛かった場面で自分がどれだけ快適にプレー出来たかということ。自分自身、それにはとても驚いた」。

大会の冠スポンサーであるチューリッヒのアンバサダーとして、今年で7年連続出場を果たしているローズは、この優勝を含めて4年連続のトップ15フィニッシュとなった。ホールアウト時は、誇らしげに袖についたチューリッヒのロゴをアピールし、表彰式に集まった関係者に温かく迎えられた。

「このコースで毎年プレーをするうちに、いろいろなことを理解してきたんだ。多くのピンは、ピンハイまで打てばたとえグリーンをこぼれても、簡単なアプローチが残る場合が多い。だから、他のコースと比べると、ここでは積極的にピンに向けて打っているんだ」。

ぬかるんだコースコンディションのため、4日間プリファードライの措置が取られたとはいえ、通算22アンダーという過去10年でもっともロースコアの優勝はそんな経験にも裏打ちされていた。(ルイジアナ州ニューオーリンズ/今岡涼太)

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