松山のマスターズ活躍に「納得」 石川遼メジャー出場へ集中
マスターズウィークは昨年に続きオフとなった。サウスカロライナ州のハーバータウンGLで16日に(木)に開幕する「RBCヘリテージ」。2週ぶりのツアー出場となる石川遼は12日(日)に会場入りし、ティオフへの準備を進めている。
5度目の出場を果たした2013年を最後に、石川は直近2大会連続でマスターズの出場権を逃している。2週前の「シェル ヒューストンオープン」で予選落ちを喫してからは、東海岸の拠点フロリダ州オーランドで打ち込み。「ラウンドはほとんどせず、全般的にショット、パットを練習していた」という。
マスターズはテレビで観戦。歴代最少スコアに並ぶ通算18アンダーで優勝したジョーダン・スピースについて「グリーンが軟らかいのかなあというのは見ていても分かりましたけど、それにしてもすごいスコアだと思う」と驚嘆。
「アドレスでリズムよくクラブが上がる。トップで間があって、ボールが出てくるのが遅い。包むように打つ。普通の人よりもインパクトが遅れるのは、タイガー(ウッズ)にも似ているところがある。ただ、スイングよりもターゲットを狙うという意識を強く感じる」。そう、2歳年下の選手の強さを分析した。
そして、最終日「66」をマークして5位に食い込んだ松山英樹についても語った。
「英樹より上にいるメンバーを見ればわかると思いますけど、やっぱりすごい」
スピース以下のリーダーボードは、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ(イングランド)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)と4位までにメジャー王者が並んだ。「英樹なら納得です。メジャーに勝つために必要なのは何か、と突き詰める段階に来ていると思う」と、普段から肌で感じている松山の実力に自然と語気も強まった。
石川の現状は世界ランキング147位と、メジャー出場が遠いポジション。「すごく悔しい気持ちもあります。ただ、積み重ねていくしかない。自分にはそれができていない。すごくシンプルだと思う」と、潔く目の前の試合に集中する意思を口にした。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)