スピース追う2位のローズはニヤリ「いいペアリングだ」
2015/04/12 11:24
ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催中の「マスターズ」。初のメジャー制覇を狙うジョーダン・スピースが通算16アンダーの単独首位で3日目を終えた。後続の1番手は2013年「全米オープン」覇者のジャスティン・ローズ(イングランド)。7アンダー3位から「67」をマークし、グリーンジャケット獲得へ通算12アンダーの2位につけた。
21歳の背中を追うローズの猛チャージは中盤に始まった。5番までに2ボギーを叩いて上位から一時脱落。巻き返しを迫られたその時、キャディと「もっと集中しなくちゃいけない」と言葉を交わした。
上空の風は旋回を始め、毎ショット難しい判断を迫られる中、ポイントに上げたのは7番のプレー。残り117ydの2打目でPWからロフト52度のウェッジに持ち替え、ピンそばにつけてバーディを決めた。
「素晴らしい選択だった。あそこから流れが変わった」。バックナインに入ると、13番(パー5)からの4連続バーディでリーダーボードを再び駆け上がり、最終18番ではピン奥からの6mのスライスラインを沈めてバーディフィニッシュ。「細かい作業がきょうは最後に噛み合った。18番のバーディでジョーダンに一歩近づいたはずだ」と右手でガッツポーズを作った。
「彼とはライダーカップでも戦ったし、(3月の)フロリダの連戦でもよく一緒にプレーした」。スピースとは前週の「シェル ヒューストンオープン」でも予選ラウンドで同組となったローズ。「彼は本当に安定したゴルフをする。僕らは飛距離が同じくらい。パー3なんかのクラブ選択を考えても、いいペアリングだ」と最終日最終組での直接対決を歓迎した。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)