石川遼 予選落ちで2年ぶりのマスターズ出場ならず
テキサス州のゴルフクラブ・オブ・ヒューストンで開催中の米国男子ツアー「シェル ヒューストンオープン」2日目。1アンダーの65位タイから出た石川遼は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算2アンダーの87位タイで今季6度目の予選落ちを喫した。優勝者に付与される次週の「マスターズ」出場権の獲得はならなかった。
前日からのバーディ合戦はこの日も続き、石川は午後のティオフ前には暫定84位と予選通過圏外。アンダーパーでのプレーが必要とされたラウンドは、序盤からパッティングで苦しんだ。
6m以内のバーディパットがことごとく決まらず、第2打をグリーン左にこぼした6番(パー3)でボギーが先行した。フェアウェイからのウェッジショットをピンそば1mに絡めた8番(パー5)、10番でバーディ。12番では奥から2m強を沈めて3つ目を奪ってカットライン上まで順位を引き上げたが、「タッチが合わない」という不安は解消されぬまま。
グリーンの端に切られた厳しいピンポジションは昨年、一昨年の出場時とも比べても「例年通り」。ただ、遅くなったスピードに対応できなかった。「合わせていけなかった。速く見えるけど、遅かったというのが多かった。6回、7回とカップに蹴られた」。終盤16番(パー3)、9Iでティショットを左に引っ掛けると、残したバーディパットは15m。これを2mショートさせ、3パットボギーで後退。決勝ラウンド進出に2打及ばなかった。
2日間を通じパー5で奪ったバーディは、ひとつ(パー7つ)にとどまった。初日に問題視したティショットについては「きょうは気持ちよく振れた」と修正できた感触があっただけに、噛み合わせの悪さが悔やまれる。
2013年大会以来のオーガスタ行きをかけた優勝争いに加われず、昨年に続きマスターズウィークはオフとなる。「ひるむことなく、いい準備をして次の試合に臨みたい」と、厳しい現実を受け入れるほかなかった。(テキサス州ヒューストン/桂川洋一)