4戦連続予選落ちの石川遼 「響き的には絶望感」も心揺るがず
米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」は26日(木)、フロリダ州のPGAナショナルで開幕する。松山英樹が休養のためエントリーを取り下げ、日本勢でただ1人出場する石川遼は、開幕2日前の24日(火)にアウト9ホールをプレー。前日と合わせ1.5ラウンドを重ね、初日のティオフに向けてコースチェックを続けている。
1月末に迎えた今年の自身初戦「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」から続く予選落ちの連鎖は、PGAツアーでは自己ワーストとなる4試合にまで至った。フェデックスカップポイントは、昨年末の25位から124位に急落。真っ黒に日焼けした顔と鋭い眼光の対比が、今置かれている厳しい立場を連想させた。
「確かに4試合連続予選落ちというのは、響き的には絶望感すらある」と口にしながらも、この1カ月を振り返る石川からネガティブな言葉は聞かれない。
「内容的には悪くないし、迷いながらの予選落ちではない。レベルの低い話かもしれないけれど、先週を除いた3試合は予選を通るか、通らないかという場所でプレーはできている。1つのことを続けて、成績が良くなっていけばいいなという感じです」
クラブセッティングは変更を加えた前週のセッティングを踏襲。6Wと3Iを抜いてロフト20度のUT(キャロウェイゴルフ ビッグバーサ アルファ 815 ユーティリティ)を入れ、ウェッジは新たに追加したロフト55度を含む51度、59度、PWの4本仕様。テスト中とはしながらも、「これが理想かなと思う」という14本を再びバッグに揃え入れた。
今週の開催コースであるPGAナショナルは、初出場の2013年から2年連続予選落ちと相性がよくないが、「予選通過ではなくて、もっと上の優勝争いというところを目指したい」。逆境が続いても、目標を下げる意識など毛頭ない。(フロリダ州ウエストパームビーチ/塚田達也)