2015年 ノーザントラストオープン

ツアー屈指の難解グリーン 石川遼「新鮮な気持ちで」

2015/02/19 10:45
石川は開幕前日、ドライビングレンジで練習を重ねた

カリフォルニア州のリビエラCCで開催される「ノーザントラストオープン」は2009年、石川遼が米国男子ツアーに初挑戦したトーナメント。記憶が残る試合だが、過去6度の出場で最高順位は2010年の32位。3度の予選落ちを喫している。特に不得手としているのがグリーン。ラインの読み違いが多いコースだという。

「よくよく考えてみると、ポアナ芝は結構好きなんですよ。トーレパインズも、ペブルビーチも、(2009年)プレジデンツカップに出た時のサンフランシスコ(ハーディングパーク)もそうだった」。だがこのリビエラCCだけは勝手が違う。細かい傾斜が入り乱れ、コース全体の傾向を、なかなかつかめずにいる。

頭を悩ませるのは何も石川だけではなく、特に6番(パー3)については、ツアー側も最も難しいグリーンのひとつとしている。真ん中にポットバンカーのある同ホールのグリーンで昨年記録された4パットの数、のべ20回は、昨シーズンの全試合、全ホールを通じて最多だった。

「いままでは何も考えず、自分に合わないグリーンだと考えていたけど、合わないんじゃなくて、自分が合わせられていない。今年こそは、と思っている。去年、一昨年くらいからショットでコースをうまく攻められるようになってきた。あとはパットが入ってくれるかというところ」。苦手と自認するグリーンだが「新鮮な気持ちでやりたい」と、ある意味で開き直ってグリーンに向き合う。

2015年の自身初戦「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」から3戦連続で予選落ち中。前週のオープンウィークで反省したのは「バーディチャンスを作れていない」こと。今週は課題のティショットで作った少ないチャンスを確実に活かしたい考え。PW以外のウェッジは、ここ1年ほどロフト51度&59度の2本をバッグに入れていたが、55度のモデルを増やす。代わりに抜く6Wと3Iの距離は、ウッド型のUTで補うプラン。「今週はグリーンも小さいので、ショートゲームのバリエーションを増やせるようにしたい」という。

今大会からフロリダスイングの最終戦「アーノルド・パーマーインビテーショナル」まで5連戦となる見込み。「試合が続くので気合いを入れていやっています」。苦手科目を克服して、そろそろエンジンをかける。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

2015年 ノーザントラストオープン